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 日本オラクルは,Oracle Databaseのログを収集して管理するソフト「Oracle Audit Vault」を8月7日に出荷開始する。ログを保管するサーバー・ソフト「Oracle Audit Vault Server」(1プロセッサ当たり625万円)と,ログの収集対象に組み込むエージェント・ソフト「Audit Vault Collection Agent」(1プロセッサ当たり37万5000円)からなる。ログの収集・保管のほか,レポート機能やモニタリング機能(画像)なども備える。将来的には,他社のRDBMSやWebサーバーなどのログも収集対象にする計画である。

 DBログ収集管理ソフトとしては後発になるが,「他社製品はDBサーバーのパフォーマンスを劣化させたり,ログを取りこぼしたりする。それに対して,Oracle Audit Vaultはパフォーマンス劣化を最小限にし,基本的にログを取りこぼすことはない」(日本オラクル)という。

 DBログ収集管理ソフトを分類したうえで,Oracle Audit Vaultの特徴を解説しよう。

 RDBMS向けのログ収集管理ソフトは三つのタイプに分けることができる。それは,(1)RDBMSのログ監査機能を使って情報を集めるタイプ,(2)RDBMSのメモリー内容を一定周期で取得して情報を集めるタイプ,(3)ネットワーク上でパケットをキャプチャして情報を集めるタイプ---の三つである。

 一般に,(1)のタイプはログを取りこぼさないが,DBMSの機能を使うのでDBサーバーのパフォーマンス低下を招きやすい。(2)のタイプは一定周期で情報を取得するので情報の取りこぼしが起きる可能性があり,(3)のタイプはネットワークを介さないアクセス情報を取得できないという課題を抱えている。

 日本オラクルのOracle Audit Vaultは(1)のタイプになる。ただ,すべての情報をログ監査機能から集めているわけではない。通常出力されるREDOログ・ファイルなどからも情報を収集し,ログ監査機能を介して集める情報をできるだけ少なくする工夫を施している。監査対象となるデータ項目が少ないので,それだけDBサーバーのパフォーマンスに与える影響は小さくなるというわけだ。

 そのほかの主な特徴は,大量データの管理機能である。このソフトは内部で「Oracle Database Enterprise Edition」や「Oracle Partitioning」などを使っており,パーティショニング機能を使ってデータを格納する。収集したログを1時間ごとに別のパーティションに格納し,各パーティションのデータをさらにハッシュ機能により4分割している。こうした工夫により,収集したログを分析してレポートを作成する際,大量データであっても高速アクセスが可能になるという。