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 オープンソースのWindows互換ファイル・サーバー・ソフトウエア「Samba」の開発グループSamba Teamは,今後リリースするSambaに対してオープンソース・ソフトウエア・ライセンスのGeneral Public License version 3(GPLv3)とLesser General Public License version 3(LGPLv3)を適用する。Samba Teamが現地時間7月9日に明らかにしたもの。

 GPLは,Free Software Foundation(FSF)の創設者であるRichard M. Stallman氏がGNUフリーOSプロジェクト向けとして1989年に作成したライセンス。Linuxなどが採用するオープンソースの主要ライセンスであり,現在フリー/オープンソース・ソフトウエア(FOSS:Free/Libre and Open Source Software)の多くが同ライセンスを適用している。FSFはGPLの最新版であるGPLv3を6月29日にリリースした(関連記事:FSFがGPLバージョン3を正式リリース)。一方のLGPLは,ライブラリなどに適用できるようGPLの条件を一部緩和したライセンスである。

 GPLの新版であるGPLv3について,Samba Teamは「ほかのソフトウエア・ライセンスとの互換性が改善し,世界各地で適用が容易になり,21世紀のフリー・ソフトウエアの必要性にうまく合致する改良版」と評価している。

 Samba Teamは現在SambaにGPLv2/LGPLv2を採用しており,今後はGPLv3およびLGPLv3を適用していく。次版は「3.0.26」というバージョン番号で公開する予定だったが,混乱を避けるため番号を「3.2.0」に変更する。「つまり,バージョン番号3.2以降のSambaはすべてGPLv3で,3.0.xまではすべてGPLv2となる」(Samba Team)。

 なお,FSFがGPLv3の草案第1版を2006年1月に公開して以来,Linuxの生みの親であるLinus Torvalds氏が内容を批判しているほか(関連記事その1その2),Linuxカーネル・プログラマの多くも批判的な立場をとっている(関連記事)。

 Linux関連の非営利団体Linux Onlineが7月8日に提供を開始したLinuxカーネルの新版「Linux 2.6.22」は,GPLv3リリース後初のLinuxカーネル公開に相当するが,適用ライセンスはGPLv2のままだった(関連記事:Linuxカーネルの新版「Linux 2.6.22」が公開,ライセンスはGPLv2のまま)。

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