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岩本社長
岩本社長
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 中堅・中小企業向けに基幹系や情報系、Web関連のソリューションなどを手掛けるアイルが、6月29日に大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場した。同社は人材教育事業も行っており、「システムソリューション」「Webソリューション」「人材ソリューション」を組み合わせた「CROSS-OVERマネージメント」を実践している。1991年に創業し、2006年7月期の売上高は32億8000万円、2007年7月期は約38億円を見込む。岩本哲夫社長に今後の抱負や事業戦略などを聞いた。

■アイルでは現場に権限を委譲するなど、社員のやる気や満足度の向上に配慮した経営を行っている。かつて売り上げが伸びずに悩んだ時期があったが、それを反省して現場に権限を与えたことで社内に活気が出てきて、さらなる成長につながったという経緯がある。このためアイルは社員に「自律と責任」を求めている。現場に任せることで社員は自ら成長し、やる気や満足度につながる。それがいわばアイルの経営の軸になっている。

■こうした企業風土のためか、アイルには新卒のエントリー希望者が多くなってきており、一昨年は1万5000人もいた。社員数が280人の小さい会社に、大手企業の内定を断ってアイルに入社してくれた社員もいる。アイルに決めたときは親の反対もあっただろう。そうした社員や社員の家族のためにも、アイルの知名度を社会的に認知させたいと思って上場を目指した。アイルは無借金経営を続けており、経営基盤もしっかりしている。新入社員たちが「アイルを選択してよかった。自分たちの選択眼は間違っていなかった」と感じるようにしたい。

■現在は主に年商30億円以下の中小ユーザーに販売しているが、今後は年商100億~300億円ぐらいの中堅市場を開拓したい。アイルが得意とする主な業種は、鋼材やねじ、食品関連といった分野の卸売りやアパレル関連などである。まずはこうした業種を中心にして中堅市場にも広げていく。今までは本社がある大阪の方が売り上げが多かったが、上場をきっかけに東京の市場開拓も強化していきたい。さらに中途採用などで技術者の確保も推進する。

■これからは、さらにネットとリアルの世界をつなぐ新たなビジネスモデルを推進していく。アイルの中心はSI事業だが、最近は顧客のWebサイトの企画・開発まで踏み込んだ「Webドクター」と呼ぶ支援サービス事業が好調で、さらに派遣情報に特化した求人・求職Webサイト「@ばる」の運営管理や顧客の人材教育を目的とした教育サービス事業も伸びている。こうした三つの事業のシナジー効果を出せるように「CROSS-OVERマネージメント」をさらに進め、社員一人当たりの生産性や利益率をもっと高めていきたい。