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写真●NTTドコモが開発したフェムトセル基地局
写真●NTTドコモが開発したフェムトセル基地局
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 NTTドコモは7月10日,超小型の携帯電話基地局である「フェムトセル」の装置を開発したと発表した(写真)。今秋ころから運用を開始する。製造を手掛けたメーカー名は非公表とした。

 今秋からの運用時には,ビルの高層階や地下など携帯電話の電波が届きにくい「不感地域」の対策として活用する。そのため,屋内基地局設備「IMCS」(inbuilding mobile communication system)のラインアップの一つとして扱う。NTTドコモの保有設備として設置するため,設置時にユーザー側が金銭を負担する必要はない。

 ただし利用には,マンションやオフィス・ビルの建物にNTT東西地域会社の光ファイバ専用線が引き込まれていることが条件となる。Bフレッツなど家庭用ブロードバンド回線の活用については,「現時点では制度上難しいが,今後検討する予定」(NTTドコモ)としている。

 フェムトセル基地局の出力は20mW。同時接続できるユーザー数は4人までとなる。従来型の屋内用基地局が出力100mW,同時接続ユーザー数32人であることに比べると,性能や処理能力をそぎ落としていることが分かる。フェムトセル基地局の大きさや重量も,一般的なブロードバンド・ルーター程度に抑えている。

 フェムトセルに関しては,ソフトバンク・グループが6月29日に実証実験を開始済み(関連記事1関連記事2)。海外でも導入に向けて検討を進める事業者は多い。基地局メーカーとしては,NEC,米ソナス・ネットワークス,米モトローラ,英アイピー・アクセス(関連記事),英ユビキシス(関連記事),フランスのアルカテル・ルーセント(関連記事),スウェーデンのエリクソン(関連記事),韓国のサムスン電子,中国のファーウェイ・テクノロジーズなど多数参入している。