PR

 日本オラクルは7月10日、2008年度(07年6月~08年5月)のアプリケーション事業の戦略を発表した。注力分野は(1)トータルな顧客満足度の向上、(2)新しく買収した企業と製品の統合、(3)「実行」へのフォーカス、の3点だ。同時にERP(統合基幹業務システム)パッケージの新製品である「Fusion Applications」について、「第1弾製品の日本での投入は、08年4月か5月」になる見通しであることを明らかにした。

 日本のアプリケーション事業を統括するディック・ウォルベン 米オラクル シニア・バイスプレジデントは、「08年度の事業計画は07年度と同じで、派手に感じないかもしれない。だが、持続的な成長に重要なのは、基本を忠実に実行すること」と強調した。Fusion Applicationsについては、「年度末に出荷予定のため、08年度の業績には関係しない」という。Fusion Applicationsは、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の考え方に基づいて、アプリケーションの機能をサービスとして呼び出せることができる新製品だ。「新規顧客を中心に販売することになる」(ウォルベン氏)見込み。

 事業計画の(1)については、既存顧客へのサポートを強化すると同時に、パートナー体制を見直す。ウォルベン氏によると、世界のオラクル製アプリケーション利用企業の95%は最新版を利用しているのに対し、日本はまだ40%以下の企業しかない。これは「日本企業がカスタマイズをしているから、と言う理由ではない」とウォルベン氏は分析する。「我々がパートナーにアップグレードの価値を伝えられていないと同時に、アップグレードでパートナーが利益を上げられないことが原因だ」(ウォルベン氏)。

 こうした問題を解決するために、日本オラクル内に「Japan Upgrade Management Office」を開設した。アップグレードをする際にアセスメント・サービスなどを提供する。同時に、日本オラクル内にコンサルタントを増やすとともに、担当者が直接、顧客に出向いて日本オラクルのビジョンを説明していく活動を強化する。パートナーについては、「オラクル製品に対して、投資をしてくれる2~3社を主要パートナーとして拡充していきたい」とした。

 (2)については、買収したアプリケーションを統合するための新製品「Process Integration Pack(PIP)」を出荷した。米オラクルは4月に、SOAに基づいて、既存製品を連携させるためのアーキテクチャ「Application Integration Architecture(AIA)」を発表した。PIPはAIAに基づいて、「Oracle E-Business Suite(EBS)」のサービス・オーダー機能と、CRM(顧客情報管理)ソフト「Siebel CRM On Demand」を連携させるといった機能を提供する。

 7月には、買収した米ハイペリオンの日本法人の統合も完了し、「現在はどのような方法で、販売していくのがよいかを考えている状態」(ウォルベン氏)という。最後に、「顧客満足度の向上や、パートナーとの提携などを毎日、確実に実行していくことがカギだ」と強調した。