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 米Oracleは7月11日,データベース・ソフトの新版「Oracle Database 11g」を発表した。Linux版を今年8月に出荷,Windows版などそのほかのプラットフォーム向けの製品は,その後順次リリースする。日本での製品出荷時期や価格は明らかにしていない。米Oracleのデータベース・サーバー技術担当上級副社長,Andy Mendelsohn氏は日本向けの記者説明会で「新バージョンへの移行を表明したユーザーは,10gを発表したときの2倍」と,新版の拡販に自信を見せた。

 Oracle Database 11gは,2003年のOracle Database 10gの発表から数えると,4年ぶりのメジャーバージョンアップ製品。400種類以上の新機能を備える。Mendelsohn氏によると,Oracle製品のユーザーズグループを対象に実施した調査で,35%のユーザーが製品発売から1年以内の11gへのアップグレードを計画,2年以内のアップグレードを計画するユーザーは,半数を超えたという。

 Mendelsohn氏は「ユーザーが11gに移行する最大の理由は,容易に信頼性を高めることができることと,費用対効果の高い災害復旧を実現することだ」と説明。これを実現する重要な機能として,「Oracle Real Application Testing」「Oracle Data Guard」の二つを強調した。

 Real Application Testingは,システム開発時のテストを自動化する新機能。従来数カ月かかっていたような開発を数日に短縮できるという。これにより,必要に応じてシステムを柔軟に変更,改善できるようになる。Mendelsohn氏は「Real Application Testingは,ベータテストを実施したすべてのユーザーが活用したいと言っている」と話す。

 Data Guardは,災害対策などの用途向けに,予備のデータベースをスタンバイ・サーバーで実行する機能。11gで機能強化した。スタンバイ・システムに負荷分散することで本番システムの性能向上を図ることが可能で,比較的低コストな災害復旧システムを構築できる。また,Data Guard機能を使えば,システムを稼働させたままで,旧版から11gへのアップグレードを実行することも可能だ。

 そのほかOracle Database 11gでは,データのパーティショニングや圧縮の新機能により,ストレージの利用効率を高めることができる。「ユーザーはデータの急増という課題を抱えており,ストレージコストを下げられることも,10gから11gへ移行する大きな要因になる」(Mendelsohn氏)という。

 Oracle Database 11gは,Oracle Database 10gと同じく「Enterprise Edition」「Standard Edition」「Standard Edition One」をラインアップし,価格もDatabase 10gと同じ。日本でも同様の製品構成と価格体系になるもようだ。