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セカンドライフ内のテレビ局「TVstation」
セカンドライフ内のテレビ局「TVstation」
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アバターを使って撮影したニュース番組
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セカンドライフ内で新人歌手「KEI」のプロモーション活動の支援を開始した
セカンドライフ内で新人歌手「KEI」のプロモーション活動の支援を開始した
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セカンドライフ内での製品サポート。図はカメラの操作方法を説明しているところ
セカンドライフ内での製品サポート。図はカメラの操作方法を説明しているところ
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 トランスコスモスとグループ会社のウェブスタージャパンは2007年7月13日、企業がWebサイト上の仮想空間「セカンドライフ」へ参入することを支援する事業に関する説明会を開催した。セカンドライフに参入したい企業に対して、土地や建物を用意するだけでなく、検索機能の最適化、Webサイトでの動画配信、アバター派遣など、“ゴーストタウン化”をさせないための包括的なソリューションを提供する。両社はセカンドライフ支援事業で年間3億円の売り上げを目指す。

 支援事業の一環として、2007年7月3日にはセカンドライフ内にテレビ局「TVstation」を設立。テレビ局内では、セカンドライフ情報のニュース番組を配信している。番組は、セカンドライフのアバターが実際に動いている様子を、セカンドライフ内のカメラマンが撮影したもの。テレビ局の敷地内では、番組をどこでも表示できるテレビ受信機のオブジェクトも無償配布している。セカンドライフ外のWebサイトでも専用のWebサイトやポッドキャストで番組を配信する。企業のCMなどを配信することもでき「セカンドライフの内から外まで露出できる」(ウェブスタージャパン 木村隆介COO)。

 両社はビクターエンターテインメントと提携して、2007年9月5日にデビューする新人歌手のプロモーション活動の支援も開始した。新人歌手「KEI」のアバター製作、セカンドライフ内でのライブやイベントの運営、プロモーションビデオ制作などの活動をする。

1千万円の投資を無駄にしない仕組みを提供

 現状では、せっかく企業がセカンドライフ内に専用スペースを開設しても、閑古鳥が鳴いているような場所も散見される。企業がセカンドライフ内で1つの島を所有して、専用スペースを構築する費用は、概算で1千万円前後だという。今はセカンドライフ参入をマスコミが取り上げるといったパブリシティ効果があるものの、いずれその効果も見込めなくなる。せっかく参入しても、人が来なければ1千万円の投資も無駄になる。

 現在セカンドライフを利用しているユーザーの90%は無料会員だという。有料会員が一定期間ごとに仮想通貨のリンデンドルが支給されるのに対し、無料会員は支給されない。無料会員はセカンドライフ内の楽しみが限定されているわけだ。この大多数を占める「無料会員を活性化することが、セカンドライフの発展に不可欠」(トランスコスモス DMサービス企画部 高橋祐人 ビジネスアーキテクト)と今後の方向性を示した。

 高橋氏によるとセカンドライフと相性のいい業種は、仮想空間内でオブジェクトを作り出して製品を表現できるアパレルや住宅関連など。金融機関やポイントサービスシステムを導入している企業も仮想通貨を会員募集のインセンティブにできる可能性があるという。

 セカンドライフ進出によって、一定のマーケティング効果を企業が得るにはそれなりの対策が必要だ。トランスコスモスとウェブスタージャパンの両社は、企業の専用スペースにアバターを派遣するサービスや、いわゆる“荒らし”行為を防ぐための巡回・監視サービスを開始した。現実世界で販売されている製品のオブジェクトをセカンドライフ内に設置して、使用方法などを説明するテクニカルサポートもメニューとして設けた。また、セカンドライフ内において、検索機能でキーワードを入力しても、なかなか目的の場所が見つからないことがある。この問題の対策として、WebサイトのSEO(検索エンジン最適化)に当たる、セカンドライフ内の「検索最適化サービス(SLO)」も提供する。