PR

写真1●WiMAX基地局用のリモートRFユニット
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●WiMAX基地局用のベースバンド・ユニット。これに複数のリモートRFユニットをつなぐ形になる
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●WiMAXを使い,ネットワーク配信ユニット「Slingbox」を経由した動画配信をデモ
[画像のクリックで拡大表示]
 7月18日から東京・江東区の東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されている「ワイヤレスジャパン2007」の展示会場では,中国の大手通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ・テクノロジー)がモバイルWiMAX(IEEE 802.16e)やフェムトセルの実機を使ったデモンストレーションを実施している。

 モバイルWiMAXに関しては,ファーウェイは今回の展示会に合わせて総務省に実験局免許を申請。ブース内で実際に2.5GHz帯の電波を飛ばして,WiMAXを使った様々なアプリケーションを動かして見せた(写真1写真2写真3)。

 来場者が体験できるのは,(1)インターネットを介してテレビ画像などを中継できるネットワーク配信ユニット「Slingbox」を経由した動画配信,(2)インスタント・メッセージング(IM),(3)インターネット・アクセス,(4)ネットワーク・カメラの映像配信と遠隔操作---の4種類。(1)のSlingbox経由の動画配信では,ビットレートが1Mビット/秒程度の画像をストレスなく視聴することができる。説明員によると,「今回のデモでは基地局の出力を抑えているため,最大の伝送速度は2Mビット/秒程度」だという。

 現在ファーウェイは,フジクラと協力して,ケーブルテレビ事業者などが実施しているモバイルWiMAXの実証実験にWiMAX機器を提供中(関連記事)。さらに沖電気工業(OKI)とも協力関係を築いている。ブース内では,フジクラやOKIの技術者も説明員として熱心に活動するなど,3社共同で実際に動くWiMAX機器をアピールしていた。

写真4●ユーザー宅などに設置するフェムトセルのアクセス・ポイント「UAP3801」
[画像のクリックで拡大表示]
写真5●フェムトセルの実験環境を説明する図
[画像のクリックで拡大表示]
 一方,最近になって日本国内で実験を実施していることを明らかにした(関連記事)フェムトセルについては,アクセス・ポイント(AP)「UAP3801」と複数の携帯電話機を使ったデモを実施していた(写真4)。APは,FTTH回線とインターネットを経由して東京・大手町にあるファーウェイ日本法人のオフィスと接続。その間をIPsecによるVPN(仮想閉域網)でつなぎ,携帯電話からの呼を大手町のオフィスに設置した交換機で処理する(写真5)。

 ファーウェイの説明員は,こうした環境の下で,ブースにある携帯電話からもう1台の携帯電話に発呼して通話したりテレビ電話を使ってみせたりした。ただし,ファーウェイの携帯電話機は国内事業者のものではなく,実際に電波を発することはできない。このため,携帯電話機とAP間はRFケーブルで直接接続していた。

 フェムトセルとは,携帯電話の基地局を小型化し,一般ユーザー宅などにも基地局を設置できるようにするシステムのこと。ユーザー宅のブロードバンド回線にフェムトセルのAPを接続し,ブロードバンド経由で携帯電話網につなぐ。