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クアルコム シーディーエムエー テクノロジーズの高木映児氏
クアルコム シーディーエムエー テクノロジーズの高木映児氏
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2008年秋には11nは正式に標準化されるという
2008年秋には11nは正式に標準化されるという
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11bから11gに市場が移行するのに要した時間はWi-Fiアライアンスの認証後約2年
11bから11gに市場が移行するのに要した時間はWi-Fiアライアンスの認証後約2年
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ノートパソコンの内蔵無線は複数搭載が一般的に
ノートパソコンの内蔵無線は複数搭載が一般的に
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 東京ビッグサイトで2007年7月18日から開催されているワイヤレスジャパン2007の基調講演で、クアルコム シーディーエムエー テクノロジーズのテクニカルマーケティング部長 高木映児氏は、「2年間でパソコン内蔵の無線LANは9割がIEEE 802.11nになる」との予測を披露した。

 「IEEE 802.11n規格の標準化動向と今後の市場展開への展望」と題された講演で、2008年秋をもって正式に標準化が完了すると見られている11nについて高木氏は、「現在のドラフト2.0でほぼ仕様は固まったといってよい」と述べた。その理由は、2007年6月25日からWi-Fiアライアンスによる認証プログラムがスタートし、「Mandatory(マンダトリー)」と呼ばれる仕様として義務づけられる部分がほぼ固まったため。2008年秋に予定されている正式な標準化以降も「一部の機能や追加オプションなどが利用できないことはあっても、現在市場に出ている製品がつながらなくなることはほぼないといってよい」(高木氏)とした。

 認証プログラムのスタートによってパソコン内蔵の無線LANも11nへと一気に拍車がかかると予測した。「恐らく、2年間でパソコン内蔵の無線LANは9割が11nになる」(高木氏)という。その裏付けとして、2.4GHzの無線LAN仕様がIEEE 802.11bから11gに移行したときの市場動向を挙げた。2002年第4四半期から徐々に市場が立ち上がり始めたものの、パソコン内蔵の無線LANは「一度内蔵したものは容易に変えられないためか、Wi-Fiアライアンスの認証プログラムが始まる2003年6月まで11gが普及しなかった」(高木氏)。認証プログラム開始後2年で、11gの無線LAN搭載率が9割に伸びたという。それをかんがみると、6月に認証プログラムがスタートしたことによって「インテルを含め、各パソコンメーカーはここ数カ月で一気に11n搭載に傾くはず」(高木氏)だという。

 高木氏は11nのみならず、今後「無線」の市場はさらに拡大していく、とした。特に、ノートパソコンはGPSやW-CDMAなどの第3世代携帯電話(3G)、IEEE 802.11nなどの無線LAN、Bluetoothなど、1つの端末に複数の無線技術が搭載されることが一般的になるとみている。ただ、複数の無線技術を搭載するには当然、各社の技術力が問われることになる。「例えば、アンテナの小型化やアンテナの共有、PCに起因するノイズ軽減など超えなくてはいけない問題がいくつもある」(高木氏)。そういった意味で「現在パソコンは現在価格競争に陥っているが、この1、2年は無線技術で他社との差別化を図れるようになるだろう」(高木氏)とした。