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 「外資系企業の日本法人として世界共通の戦略を実行するだけでなく、日本の顧客の要望をできるだけかなえていきたい」。7月1日付けでEMCジャパンの社長と米EMCの副社長に就任した諸星俊男氏は8月1日、今後の戦略について会見を開きこう話した。諸星新社長は、1976年4月以来、富士通やその関連会社で働いてきた経歴を持つ。同氏は「富士通での経験を生かし、日本の顧客にとって最も信頼できるITベンダーとなる」と抱負を語る。

 諸星社長は「これまでEMCジャパンは、世界で同じ戦略や製品を提供することを重視してきたが、それだけでは必ずしも日本顧客のためにはならない」と続ける。こういった現状を改革するため、諸星氏は社長就任にあたり、米国本社の副社長になることを要望した。その理由について同氏は「日本市場に適した製品を提供するためには、自らの発言力を少しでも高めることが有効だと考えた」と説明する。

 EMCジャパンは四半期ごとに売上高を2ケタずつ増やしている。「前社長時代には社員数を増やしたり、技術サポートを国内で提供したりするなどの策を実現できた。今後は、社長である私を含めて顧客との常に接点を持ち、顧客からの要望を可能な限り早く知る体制を作りたい」と話す。

 古巣である富士通との関係強化について諸星社長は「ハードウエアでは競合関係にあるのは事実。しかし、ハードウエア以外の分野などではパートナー関係が構築できる」と語る。まずはバックアップ・ソフトやコンテンツ管理ソフトといった分野から提携などを進めていく方針だ。

 今後の目標として、諸星社長は日本におけるシェアの拡大を掲げる。具体的には、2008年にはストレージ・ハードウエアのシェアを15%に、ストレージ関連ソフトウエアのシェアを20%に伸ばすことを目標とする。現状は、ハードウエアが10%弱、ソフトウエアが15%弱にとどまっている。

 諸星社長は、1976年4月に富士通へ入社して以来、富士通パーソナル・システムズの副社長や富士通コンピュータ・システムズ取締役社長兼CEO(最高経営責任者)を経て、EMCジャパンに入社する直前まで、富士通の経営執行役として、製品のマーケティングやグローバル戦略を担当していた。