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 米Microsoftは,長期化している米Eolas Technologiesによる特許侵害訴訟を,何とか決着させようと模索している。Microsoftが8月第1週の終わり,「MicrosoftはInternet Explorer(IE)にActiveXブラウザ・プラグイン技術を実装した際,当社の特許を侵害した」と1999年に訴えたEolasとのあいだで,「活発な討論」を行ったと正式に認めたのだ(関連記事:米最高裁,Webブラウザの特許侵害に関するMSの上告を却下)。「Eolasとの係争を円満に解決できる望みがある」(Microsoftの広報担当者)という。

 Eolasによる訴訟は間延びした法廷劇となり,原告および被告の双方が交互に勝利を祝うという“シーソー・ゲーム”の様相を呈してきた。米連邦陪審団は2003年,Eolasに5億2000万ドルの損害賠償の受け取りを認めた。この損害賠償はMicrosoftの控訴によって2005年に破棄されたが,米特許商標庁(USPTO)はその後,同じ年にEolas特許の有効性を支持した。ところが2006年6月,Microsoftの「実際には,当社が問題の技術を最初に発明した」という主張の後,USPTOが対象特許の再審査を行うとしたことから,状況はさらに混迷した。再審は8月6日(米国時間)に始める予定だったが,両社が和解を目指して延期を求めたため,30日間遅らせることになった。

 Eolasの訴訟はIT業界が注目しており,Microsoftのライバル企業とオープンソース・コミュニティが同社を一致団結して支持するという希有な事例の一つである。Microsoftが最終的に敗訴すると,米Mozilla Foundationや米AppleなどほかのWebブラウザ・メーカーが同様の特許侵害訴訟に巻き込まれる可能性が出てくる。