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 Windows上で稼働する開発ツール大手のボーランドは,WebアプリケーションやC/Sシステムなどを対象とした負荷テスト・ツールの新版「Borland SilkPerformer 2007」を,8月7日に販売開始した。2007年8月31日に出荷する。価格は,5万2000円から。開発会社は米Borland Softwareで,米Borland Softwareが2006年2月に買収した米Segue Softwareの製品ラインである。

 SilkPerformerは,あらかじめ設定したテスト・シナリオに従って仮想ユーザーがアクセスすることで業務アプリケーションに負荷を与え,負荷状態での性能を計測するソフト。テスト・シナリオはスクリプトとして記述する。仮想ユーザーの数を段階的に増やすことで負荷を高めていき,システムの性能面でのボトルネックを割り出し,仕様変更などのようなアプリケーションの改良につなげたり,システムのサイジング(容量設計)の指針を打ち立てる材料にする。

 製品は,負荷テストの対象システム(アプリケーション・プロトコル)に応じて,以下の3種類を用意した。(1)「Web仮想ユーザーパック」は,WebアクセスのHTTP/HTTPSを中核とする。SOAPやAdobe Flex/AMF(Action Message Format)などのメッセージも扱える。(2)「スタンダード仮想ユーザーパック」は,一般的なWebアクセスに加え,C/Sシステムとして一般的なSQLを用いたデータベース・アクセスを扱えるほか,分散オブジェクト通信(RMIやIIOP,DCOMなど)を扱える。(3)「プレミアム仮想ユーザーパック」は,上記に加えて,ERPやCRMなどの業務アプリケーションや画面情報端末,TPモニターなどを扱える。

 また,別途オプションを適用することで,Webアプリケーション開発における性能のボトルネックを,マウス操作によるドリルダウンによってクラスやメソッドなどまで特定することが可能である。Javaアプリケーションや.NETアプリケーションを測定/解析できる。提供するオプションは,米dynaTrace softwareが開発した「Diagnostics」になる。

 テスト・シナリオ用のスクリプトを作成/カスタマイズするためのGUIウィザードを備える。ウィザードの提供形態は,単体で利用できるものに加えて,Java統合開発環境であるEclipseに組み込んで使うプラグインものも用意した。また,別途,テスト工程の管理ツールである「Borland SilkCentral TestManager」と連携することで,テストの自動実行と計測などが可能になるという。

 なお,米Borland Softwareが負荷テスト・ツールの製品ラインを用意しているのは,プログラマ向けの統合開発環境を中心とした従来の事業から,変更管理や品質管理といったソフトウエア開発工程のライフサイクルに関わる事業への移行を狙っている,という背景がある。

 今回出荷する新版では,従来型の永久使用ライセンスに加えて,テスト工程の一時期だけ利用するための期間限定ライセンス(月単位の課金)を用意した。価格は,実現可能な仮想ユーザーの数に依存するが,100仮想ユーザーを1カ月利用した場合は86万円。