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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は,IPv6をベースにした新型のVPNサービス「マルチポリシーVPN for OCN」を8月24日に開始すると発表した。同サービスを利用すると,1本の物理回線上に複数のVPN環境を構築できる。例えば,親会社と子会社がWANのアクセス回線を共用しながら,論理的には別のポリシーでVPNを運用することが可能になる。

 マルチポリシーVPN for OCNは,NTTコムのインターネット接続サービス「OCN」向けのサービス。ユーザー拠点に専用の暗号化装置を設置し,その配下の端末にIPv6のアドレスを付与。各拠点の装置間で論理的なパス(通信経路)を設定する。この仕組みにより,拠点Aの端末aは拠点Xのセグメントxと,同じく拠点Aの端末bは拠点Xのセグメントyとだけ通信を認めるといった運用が可能になる。NTTコムが開発した通信プロトコル「m2m-x」を応用して実現している。

 パスの設定は,NTTコムのセンター側にある「ポリシーマネジメントサーバ」で実施する。ユーザーはWebブラウザでポリシーマネジメントサーバにアクセスし,パスを張る相手を随時変更できる。取引先企業もマルチポリシーVPNを利用している場合などに,必要な時間帯だけ相互に接続するような運用ができる。

 利用料金は,(1)VPN環境の利用料に相当する「マルチポリシーVPN利用料」と,(2)暗号化装置の「レンタル利用料」で構成する。(1),(2)とも月額6300円。このほか,アクセス回線やOCNの利用料金が別にかかる。

 当初はOCN向けのサービスだが,NTTコムは将来的には同社のIP-VPNや広域イーサネット・サービスでも利用できるようにする意向である。