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写真:サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜本部長
写真:サーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜本部長
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 マイクロソフトは9月4日,データベース製品「SQL Server」の拡販に関する記者説明会を開催した。Oracle認定資格取得者に対してSQL Serverの無料講習会を開催し,SQL Serverの認定資格取得者を1000人以上増やす取り組みや,競合製品からの移行であればSQL Serverを半額で販売するディスカウント策などを明らかにした。

 マイクロソフトでサーバー製品を統括するサーバープラットフォームビジネス本部の五十嵐光喜本部長は「『SQL Server 7.0』の出荷以降,SQL Serverの売り上げは年率20%の水準で伸びている。しかし,当社では今後3年間で,SQL Serverの売り上げを倍増させる計画だ。そのためには,今の成長率では足りない。エンタープライズ市場への取り組みや,ビジネス・インテリジェンス(BI)市場への取り組みを強化することで,より高い成長を目指す」と語る。特に,エンタープライズ市場で強いOracleデータベースからの移行促進を図ることで,売り上げ増を目指す考えだ。

 Oracleデータベースからの移行を推し進めるために,マイクロソフトでは,(1)Oracleの認定資格取得者にSQL Serverの認定資格を取得してもらう,(2)競合製品からの移行であればSQL Serverを半額で販売する,(3)Oracleデータベースからの移行ツールを無償で提供する,(4)SQL Serverのコンサルタントを倍増し120人体制とする--といった取り組みを行う。

 (1)に関しては,SQL Serverの認定資格取得者を増やすために,「ORACLE MASTER SILVER/BRONZE」の取得者に対しては,SQL Serverに関する1日間の講習会とSQL Server 2005の教科書を,上位資格である「ORACLE MASTER PLATIUM/GOLD」の取得者に対しては,SQL Serverに関する3日間の講習会と資格試験の受講チケットを,いずれも無償で提供する。これによって,ORACLE MASTER SILVER/BRONZEから「Microsoft Certified Technology Specialist SQL Server 2005」への移行者を800人以上,ORACLE MASTER PLATIUM/GOLDから「Microsoft Certified IT Professional Database Administrator」への移行者を300人以上増やすとしている。

 (2)の移行キャンペーンは,2007年9月から2008年6月末まで実施する。OracleやIBM DB2,Sybaseなどの競合データベース製品や,HyperionやBusiness Objects,Cognosなどの競合BI製品からの移行者に対して,SQL Server 2005 Enterprise Editionを半額で,SQL Server 2005 Standard Editionを25%引きで販売する。また,SQL Server 2005のクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)も,半額で販売する。

 (3)の移行ツール,「SQL Server Migration Assistant for Oracle V3.1」は,マイクロソフトのWebサイトから無料でダウンロードできる。Oracle 7.3/8/8i/9i/10gのデータベースやスキーマ,ビジネス・ロジックなどを,SQL Server 2005に移行するツールで,移行に必要な作業を最大で80%削減できるとしている。

 マイクロソフトの五十嵐氏は,「SQL Serverはここ2年間,新しいセキュリティ脆弱性が1件も見つかっていない」と,SQL ServerがOracleなどの競合製品と比べてセキュアであることもアピールした。2006年中に外部機関が見つけたセキュリティぜい弱性の数は,SQL Serverが0件であるのに対して,Oracleが54件,DB2が4件,MySQLが14件,Sybaseが2件であったという。

 マイクロソフトでは2008年中に,次期バージョン「SQL Server 2008」をリリースする。五十嵐氏は「SQL Server 2008は,次世代の業務プラットフォームになる。『SaaS』が容易に実現できるといった単なる技術面だけの話ではない。仮想化技術を使った場合のライセンス形態もより柔軟になっている。そういった面で,次世代の業務プラットフォームなのだ」とアピールしている。