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 情報処理推進機構(IPA)は2007年8月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。

 ウイルスの検出数は7月の51万個に対して8月は49万個、届出件数は3069件から2806件とそれぞれ減少した。検出ウイルスの1位はW32/Netskyで約42万個、2位はW32/Zhelatinで約3万個、3位は W32/Mytobで約2万個だった。不正アクセスについては、8月の届出件数は16件、そのうち被害があったのは13件だった。被害届出の内訳は、侵入9件、アドレス詐称1件、その他が3件となっている。

 ワンクリック不正請求については過去最高となった。7月の316件に対して330件に達したという。また、インターネット定点観測(TALOT2)によると、2007年8月の期待しない(一方的な)アクセスの総数が10観測点で26万3940件あった。1観測点で1日あたり323の発信元から851件のアクセスがあった計算。IPAによると、TALOT2における1観測点の環境はインターネットを利用する一般的な環境と同一という。ここから、IPAでは、インターネットのユーザーは平均すると323人の見知らぬ発信元から不正アクセスを受けていることになるとしている。

 8月にIPAに寄せられた届け出や相談に多かったのが「迷惑メール中のリンク先をクリックしたところ、ウイルス対策ソフトが警告を表示した」といった内容。これはウイルス対策ソフトが感染を未然に防いだケースだが、同ソフトを導入していない場合や有効に機能していない場合、感染したケースは少なくないとみている。迷惑メールは、件名や本文に読みたくなる工夫が施されていることが多いが、IPAでは「誘惑に負けず、メールを開ける前に削除するように」と呼びかけている。

 IPAが有効な対応策として挙げているのが、メール・ソフトの設定変更である。電子メールの本文がHTML形式の場合にはHTMLを実行できない設定にする、ウイルスの可能性がある添付ファイルを開かないように設定にする、といった対策がある。