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中国OSS推進フォーラム 会長 LU Shouqun氏
中国OSS推進フォーラム 会長 LU Shouqun氏
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 「(Linuxが特許を侵害していると発言したことは)Microsoftの間違った行為だった」---9月13日,韓国ソウルで行われた「第6回 北東アジアOSS(オープンソース・ソフトウエア)フォーラム」(関連記事)の講演で,中国OSS推進フォーラム会長のLU Shouqun氏はMicrosoftとの会談において同社担当者がこのように発言したことを明らかにした。

 北東アジアOSSカンファレンスは日本,中国、韓国の3国の産官によるオープンソース振興を目的とした会議である。中国OSS推進フォーラムは中国の産官学によるオープンソース・ソフトウエア推進団体。LU氏は中国産業経済連合(China Federation of Industrial Economics)の副会長などの要職を多数務める。

 この日紹介された,中国OSS推進フォーラムとMicrosoftによる会談は9月6日に行われた。Microsoft側の出席者はPlatform Strategy DirectorのSam Ramji氏,Bill Hilf氏(関連記事:Hilf氏インタビュー)ら。LU氏によれば,会話の内容は以下のとおりである。

中国OSS推進フォーラム:なぜMicrosoftはオープンソースに取り組むことを決めたのか。

Microsoft Ramji氏:Microsoftは自分自身を改善していなければならない。またコミュニティ開発モデルから学ばなければならないからだ。

中国OSS推進フォーラム:Microsoftとオープンソースは互いに敬意を持つべきである。Microsoftは,Linuxが特許を侵害していると発言しオープンソース・ソフトウエアのユーザーに脅威を与えた。

Microsoft Hilf氏:それはMicrosoftの間違った行為だった(It was a wrong thing MS did.)。

 中国OSS推進フォーラムはMicrosoftに対し「中国でMicrosoftとオープンソース・ソフトウエアが連携していくためには,(1)相互運用性,(2)サーバー仮想化,(3)(商用とオープンソースの)ミックスド・ソースの3点にフォーカスしなければならない」と提案したという。

 またLU氏は講演において,中国のLinux市場の状況を以下のように紹介した。

 中国の調査機関CCIDによれば2006年における中国のLinux市場は1億6300万人民元(約25億円)で,OS市場全体に占めるシェアは3.0%と低い(Windowsは41.7%,UNIXは52.5%)ものの,成長率は27.3%と最も高い(Windowsは9.5%,UNIXは7.8%)。「Gartnerによれば世界のLinuxの成長率は20%。中国におけるLinuxの成長率は世界のそれを上回っている。また中国OSS推進フォーラムがまとめた中国におけるLinuxの売り上げは2006年が2億1832万人民元(約33億円)で成長率は41.1%。2005年の成長率60.4%には及ばないが,依然として高い成長率を示している。