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オービックビジネスコンサルタント(OBC)代表取締役社長 和田成史氏(撮影:皆木優子)
オービックビジネスコンサルタント(OBC)代表取締役社長 和田成史氏(撮影:皆木優子)
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 「日本では、顧客からの要求水準が高い。その要求を真摯(しんし)に受け止めて、製品やサービスにフィードバックして、顧客満足度が高い製品やサービスを提供できるのが日本の強みだ。ソフトウエア産業の分野でも、この強みを生かすべき」――。中小企業向けERP(統合基幹業務)ソフト大手のオービックビジネスコンサルタント(OBC)の代表取締役社長であり、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の会長を務める和田成史氏は2007年10月2日、千葉市の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」の基調講演において、ソフトウエア産業の現状や今後について語った。以下、講演要旨の一部をまとめた。

 日本では、顧客からさまざまな要求が寄せられる。中には厳しいものもある。それらをきちんと受け止め、製品やサービスに反映させられるのが、日本の文化であり、日本の強みだと考えている。

 この強みを生かせば、世界で通用するサービスや製品を提供できる。その最たる例の一つが自動車。海外の知人の一人は、日本の道路に外車が多数走っているのを見て、「日本の自動車は優れているのに、なぜ、外車に乗っているのか」と驚いていたほどだ。私自身、日本製の自動車は大変優れていると感じている。

 オフィスで使われているデジタル複合機も、その一つ。ユーザーからの要求を受けて驚くほど多機能になった結果、数年前は「これを使いこなせるユーザーがどれほどいるのだろう」と思っていたが、今やほとんどのオフィスに導入が進み、欧州など海外でも売り上げを伸ばしていると聞く。

 ソフトウエア産業では、使われている主要なテクノロジーの多くは海外発だ。しかしながら、たとえ新しいテクノロジーを生み出せないとしても、日本固有の強みを生かして、応用分野に力を入れればよい。

 例えば、最近、ニーズや関心が高まっている「SaaS(Software as a Service)」のように、テクノロジーそのものではなくサービスを提供する分野については、ユーザーにとってはどのようなテクノロジーが使われているのかはほとんど関係ない。重要なのは、満足のいくサービスを提供してくれるかどうか。極めて顧客志向の強い分野である。そういった分野でこそ、日本の強みを生かすことができるだろう。