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写真1●人体通信に対応したヘッドセットと携帯電話。ヘッドセットの電極が髪,携帯電話の電極が手の表面に接触することで体が電線の代わりに電気を通す。
写真1●人体通信に対応したヘッドセットと携帯電話。ヘッドセットの電極が髪,携帯電話の電極が手の表面に接触することで体が電線の代わりに電気を通す。
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 NTTドコモは2007年10月2日~6日,幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されているCEATEC JAPAN 2007において,「人体通信」のデモンストレーションしている。人体通信は人の体を電線のように利用して,体に触れているデバイス同士の通信をする技術。

 実施しているデモは,(1)ヘッドセットと携帯電話の通信,(2)床と携帯電話の通信---の二つ。(1)のヘッドセットは髪に接触する電極を備えており,音楽再生状態にある携帯電話を握ると,音が聞こえるというもの。(2)は携帯電話を握ったまま電極が埋め込まれた床の上に立つと,データの伝送が開始されるというものだ。(1)を実際に体験してみたが,携帯電話を握った瞬間大音量の音楽が明瞭に聞こえてきて,不思議な感じだった。携帯電話から手を離すと音が止んだ。「携帯電話に直接素肌で触れなくてもポケットなどに入れても通信できる」(説明員)という。

 利用シーンとしては,ポケットに携帯電話を入れておくことで「センサーにタッチするだけで,改札を通る」,「決済する」,「パソコンのマウスを握るとログオンする」といったことが考えられるほか,特定の場所に立つことで「周辺の地図情報やクーポンが手に入る」といったことが考えられるという。

 通信速度は,試作機では40kビット/秒だが,技術的にはすでに100kビット/秒も達成できているという。また,「1Mビット/秒程度の通信速度もメドが立っている」(説明員)。チップの価格も数百円程度になっており,実用化も近そうだ。「数年以内に商品化したい」(同)としている。