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写真●ソニーB2Bソリューション事業本部技術開発部門デジタルリンク技術部の國頭義之担当部長
写真●ソニーB2Bソリューション事業本部技術開発部門デジタルリンク技術部の國頭義之担当部長
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 「NGNはHD(high definition)品質のコンテンツを,誰でもどこでも気軽に使えるネットワークになってほしい」──。ソニーB2Bソリューション事業本部技術開発部門デジタルリンク技術部の國頭義之担当部長は10月4日,NGN(次世代ネットワーク)の最新動向を解説する専門セミナー「NGN Summit」で,NGNに対する期待をこう語った(写真)。

 國頭担当部長は,「NGNが実現するHD高品質アプリケーション」と題して講演した。NTTが進めるNGNフィールド・トライアルに開始当初から参加するソニーは,ビデオ会議システムの「HD双方向コミュニケーション」とHD映像をリアルタイムに配信する「HDマルチキャストカメラ」という,いずれもHD映像コンテンツをNGN上で扱うシステムの実証実験に取り組んでいる。

 國頭担当部長は,実証実験の内容を説明。HD双方向コミュニケーションでは,ソニー本社と高輪オフィスを結び,HD映像によるビデオ会議や双方のオフィスからHDカメラを遠隔操作するなどの実験を行っている。また,HDマルチキャストカメラは,本社のカメラで撮影したHD映像をNTT東日本の局舎に設置しているマルチキャスト・サーバーにユニキャストで送信し,マルチキャスト・サーバーがマルチキャストでHD映像を配信している。映像や音声,データの通信で約10Mビット/秒の帯域を使用しているが,「パケット・ロスが発生することもなく,NGNの高いネットワーク品質が実証された。また,UNI(user-network interface)の仕様に合致した端末の実装を確認できた」と,國頭担当部長は語る。

ネットワーク・エンジニアの夢を実現

 國頭担当部長は,ソニーがシステムをNGNで利用可能にするためのソフトを開発した際のエピソードも披露した。その一つが,呼制御を行うためのSIP通信の機能である。「SIPはNGNの要となる通信プロトコル。SIPのノウハウを積み重ねることが重要であると考え,自社で開発することにした」と話す。また,さまざまなNGNアプリケーションを利用可能にするNGNミドルウエア群「NGN Middleware Suite」の開発を完了したことも明かした。

 フィールド・トライアルを通じて,國頭担当部長はまずNGNのQoS保証についてこう語る。「これまでは,QoSがないから我慢しなければならない場面もあったが,QoS保証によって映像を使いたいときに使えると気持ちがいい」。さらに,QoSとIPv6,IPマルチキャストの三つについて,「これらはネットエアーク・エンジニアにとっての夢だったので,実現できるのは感慨深い」と語った。

 また,國頭担当部長はインターネットと比べてNGNでは「エンド・ツー・エンドの品質を保証して広帯域を使用するコンテンツを自在に利用できるのが大きな特徴だ」。音声や映像のような広帯域を使うコンテンツを,NGNを活用して個人が発信したり利用したりできるようになることを,國頭担当部長は期待している。