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 世界各地のWindowsパソコンで,Windows Update(WU)がアップデートを勝手に適用後,夜中に再起動させるという現象を起こしている。米Microsoftはこの問題をまだ解決していないようだ。ただし今回の件について,Microsoftは「自動再起動につながる意図的な処理は何も行っていない」とコメントした。その結果,われわれの混迷が深まった。なぜMicrosoftは,自社製ソフトウエアがパソコンを再起動させ続ける原因を特定できないのだろう。

 WindowsコミュニティAeroXperienceの関連スレッド「Automatic Updates feature forces machines across the globe to reboot」(自動アップデート機能Automatic Updates(AU)が全世界のパソコンを強制再起動)によると,WUを「アップデートをダウンロードするだけで適用しない」状態に設定していたユーザーたちが最近,アップデートの自動適用と,その後パソコンが夜のあいだに再起動していたことに気付いたという。さらにWUのアップデート適用に関する設定が,どういう訳か「自動」に変わっていた。

 Microsoftは「このような動作をする変更をWUやAUに加えていない」としている。MicrosoftのMicrosoft Update(MU)プログラム・マネージャであるNate Clinton氏は先ごろ同社のMU関連ブログへの投稿で「何らかのアプリケーションがユーザーの指示によって設定変更した可能性などを検討している。今後も調査を続ける」と書いた(関連記事:Windows自動アップデートの設定変更問題,Microsoftは「何も変えていない」とコメント)。

 Microsoftは2007年9月,各種WindowsのWU用コンポーネントをユーザーに知らせることなく黙ってアップデートしたことが露呈し,論争の対象となったことを認識した。それを教訓にこうしたアップデートの提供方法を改めたため,今回の“自動再起動問題”が余計に混乱しているのだ。なおMicrosoftは,WU以外のコンポーネントが設定変更の原因であると確信しているらしい。つまり,この件は密かな悪巧みなどでなく,少なくともWUに起因する問題ではないという。