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写真●ユニ・チャームの知名俊郎情報システム部長
写真●ユニ・チャームの知名俊郎情報システム部長
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 「SAPS経営を背景に,テレビ会議システムを利用する環境を充実させてきた」。ユニ・チャームの知名俊郎情報システム部長は10月25日,「ビジュアルコミュニケーション 2007」の基調講演で,「SAPS」と呼ぶ経営手法とこれを支えるテレビ会議システム活用の取り組みを説明した。

 SAPSとは,「Schedule(思考と行動を計画)」「Action(計画通りに実行)」「Performance(効果測定,反省点・改善点の抽出)」「Schedule(反省を活かして次の計画)」の頭文字を取った独自の経営手法である。

 ユニ・チャームの全社員は,週単位で思考と行動の計画を立てて実行し,それに対するレビューを行い,それに基づいて次の計画を立てて実行する,という活動を継続している。反省点や改善点は,第三者がアドバイスして解決を図る。「計画を立てて課題を改善するのは当たり前のことだが,当たり前のことがなかなかできない」と,知名部長は話す。

 ユニ・チャームはこのSAPS活動を経営にも取り入れており,毎週月曜日の8時から「SAPS経営会議」を開催している。SAPS経営会議は2003年10月に開始して以来,この10月22日までに202回を数える。月曜日が祝日の場合には火曜日に延期するなど,「これまでに一度も休むことなく開催している」(知名部長)という。

 SAPS経営会議は,テレビ会議システムを使うことによって,本社の役員会議室と海外を含む41拠点を結んで行われる。知名部長は,出張先のタイからテレビ会議システムでSAPS会議に出席した体験談を披露。「日本とタイでは2時間の時差があるので,現地時間の早朝5時に起きて会議に参加した」(知名部長)。

 ユニ・チャームは,SAPS経営会議を毎週欠かさない上に,テレビ会議システムを使ってどこからでも参加できるようにするほど重要な会議に位置づけている。これは,SAPS経営の目的が,「知恵やノウハウを共有することで,組織の“運動能力”を上げる」(知名部長)ためだからだ。

テレビ会議システムによる思わぬ効果も

 ユニ・チャームは,SAPS経営を支えるシステムとしてテレビ会議システムの導入を進めてきた。さらに2006年10月に本社を移転した際には,全会議室でテレビ会議システムを使用できる環境を整えた。現在では,41拠点で計78台のテレビ会議システムが稼働している。

 知名部長は,テレビ会議システムの活用の効果について,「コミュニケーションの密度が上がっただけではなく,会議資料のために印刷する紙の削減にも効果があった」と語る。というのも,会議用の資料は,テレビ会議システムの大型モニターに映して参加者で共有し,紙での配布をやめたからだ。紙の削減は,「思いもよらない効果だった」(知名部長)という。