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 現在東京ビッグサイトで開催中のイベント「IPコミュニケーション&モバイル2007」のパネルディスカッション「スマートフォン活用最前線」に登壇したのは、アイエヌジー生命保険ITインフラサービス本部の秋山晃宏グループマネージャーとユニバーサルミュージック管理本部 情報システム部の西本武司次長の2人。アイエヌジー生命保険は2007年3月に、ユニバーサルミュージックは同8月にスマートフォンを本格導入したばかりである。直近のスマートフォン事情を詳しく知る立場から、スマートフォン導入の背景や導入時のポイント、効果を紹介した。

 営業スタッフやマネジメント層を対象にノキア製の「E61」130台を導入したアイエヌジー生命では、「外出時における時間の有効利用ができるようになった」(秋山氏)という。営業スタッフは、平均すると2時間程度の業務時間の短縮につながったとし、100人分で1カ月あたり4000時間の節約につながったとした。導入効果を確認できた同社では、端末の配布を拡大する方針という。さらに250台増やす予定であることを紹介した。

 ユニバーサルミュージックでは、取引先や海外のグループ企業との連絡が多い経営層を中心に15台を導入した。メリットとして、経営層への連絡や承認処理が迅速化したことで、経営のスピードが上がったことを挙げた。

 同社の場合、ソフトウエア・ベンダーの中継センター(NOC)を経由する方式と、サーバーに直接接続するダイレクトアクセス方式を比較した経緯を詳細に紹介した。同社の場合、サーバーへの変更負担が少ない点などを評価してNOC方式を選んだという。その上で、NOC方式を提供する米ビストおよびソフトバンクモバイルと、BlackBerryを担ぐNTTドコモの費用を比較、結局導入コストや運用コストが低いビストおよびソフトバンクモバイルを選んだとした。

 最後に、「今後の課題や、メーカーや通信事業者への要望は何か」との質問に対して2人が共通の課題として挙げたのが、電池の利用時間である。西本氏は「通常の利用では夕方6時くらい、電話をかける機会が多いと3時くらいには警告が出る」と利用時間の短さを指摘した。外出時間が長い場合には、交換用の電池を持ち歩いているという。社内のリソースへのアクセスを増やしていきたいという点でも、2人の意見は一致した。