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写真1 X-by-Wire技術を採用した日産自動車のコンセプトカー「PIVO 2」
写真1 X-by-Wire技術を採用した日産自動車のコンセプトカー「PIVO 2」
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写真2 ステアリング-バイ-ワイヤなどPIVO 2で採用された主な先進技術
写真2 ステアリング-バイ-ワイヤなどPIVO 2で採用された主な先進技術
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 10月27日から一般公開される「東京モーターショー2007」では,車内LANの応用技術である「X-by-Wire」(エックス-バイ-ワイヤ)を採用したコンセプトカー「PIVO 2」を日産自動車のブースで見ることができる。このコンセプトカーは,キャビン(車室)の外に張り出したタイヤ(車輪)の位置を自在に制御できる(写真1)。例えば,タイヤの位置を真横にして縦列駐車する,といったことが可能だ。キャビンも360度回転するので,タイヤの位置に合わせて,キャビンも真横を向かせられる。また,タイヤの位置は固定したまま,キャビンだけを好きな方向に向けることもできる。これらをX-by-Wire技術で実現した。

 X-by-Wireとは,従来のシャフトやギヤなどの機械的な制御の代わりに,モーターやアクチュエータなどの電気的な制御で「走る,曲がる,止まる」を実現する技術である。制御するための電気信号を車内LANで送る。X-by-Wireの“X”には電子制御の対象となるブレーキやシフトギア,ステアリングなどが入る。今回のコンセプトカーでは「ステアリング-バイ-ワイヤ」と「ブレーキ-バイ-ワイヤ」を採用している(写真2)。

 このうちステアリング-バイ-ワイヤ技術とインホイール・モーター(車輪に内蔵したモーター)を組み合わせることで,タイヤをキャビンから張り出した形で取り付け,かつ動かせるようにした。通常の機械的なステアリングでは,ステアリングを回した動きがシャフトと呼ぶ金属製の棒を伝わっていき,タイヤが動く。これがステアリング-バイ-ワイヤでは,ステアリングを回した動きは電気信号としてケーブルを流れていき,アクチュエータがタイヤの位置を変える。このためシャフトが要らなくなり,ステアリングから離れたところにタイヤを取り付けられた。また,ステアリングとタイヤをつなぐのはケーブルなので,タイヤの位置によらずキャビンを360度回転することができる。

 ケーブルにはメタリック線を使っている。ただし,電気信号をどのような形式で流しているかという車内LANの方式は明らかにしていない。