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写真1●シスコ・グローバライゼーション・センター・イーストのオープンニング・セレモニーに集うパートナや顧客
写真1●シスコ・グローバライゼーション・センター・イーストのオープンニング・セレモニーに集うパートナや顧客
一部の建物は現在も建築中で,2010年までに1万人がここで働く予定である。
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 米シスコは現地時間の10月30日,インドのバンガロールに開設した「シスコ・グローバライゼイション・センター・イースト」(写真1,以下シスコ・イースト)のオープニング・セレモニーを開催,約1000人の同社パートナや顧客に披露した。

 シスコ・イーストは顧客のサポート拠点および研究・開発拠点であるとともに,「5時間以内に世界の人口の70%にアクセスできる」(シスコ・イーストの責任者となるチーフ・グローバライゼーション・オフィサーのウィム・エルフリンク氏)という地の利を生かし,中東や東南アジアなどのエマージング(発展途上の)市場への足がかりを築く拠点となる。

 また,シスコ・イーストは新たなビジネスモデルなどを生み出す改革の拠点としても位置付けられている。シスコは,(1)インドには優れたソフトウエア開発者が多いこと,(2)技術者が英語でコミュニケーションできること,(3)若さ(インド国民の平均年齢は25歳)――などを評価した。バンガロールのシスコ・イーストを米国カリフォルニア州サンノゼの本社と対になる拠点と位置付け,「新しい考え方(New way of thinking)」(エルフリンク氏)を実践する場として機能させる。

 なお「シスコ・グローバライゼイション・センター・ウェスト」は米国のサンノゼ本社となる(関連記事)。

プロジェクタを使った新コンセプトのテレプレゼンスをデモ

写真2●オープンニング・セレモニーの様子
写真2●オープンニング・セレモニーの様子
左からインド前大統領のアブドゥル・カラム博士,シスコ・イーストの責任者でチーフ・グローバライゼーション・オフィサーのウィム・エルフリンク氏,会長兼CEOのジョン・チェンバーズ氏。
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 式典にはエルフリンク氏のほか,シスコ会長兼CEOのジョン・チェンバーズ氏,インド前大統領で「ミサイルの父」と呼ばれる物理学者のアブドゥル・カラム博士が出席した(写真2)。チェンバーズCEOは今回の式典に合わせて,1億米ドルのベンチャー投資を発表。今後さらなる成長が見込めるインド市場とインド企業に対して積極的に投資し,深くかかわっていく姿勢を強調した。

 同社は2005年にインドに対して総額11億ドルの投資計画を発表しているが,今回の投資はこれとは別にベンチャー企業などに対して新たに追加する投資である。

 またチェンバーズCEOは式典で,テレプレゼンス・システムの新コンセプトモデルを披露し,同モデルを使って講演した。テレプレゼンス・システムは高解像度の大型ディスプレイを使って等身大の画面で会議などをするためのシステム。今回披露したプロトタイプは,プロジェクタと透明のスクリーンを使って等身大の画像を映し出すモデルだ。ただし会場の席からは,プロジェクタやスクリーンを使っていることがほとんど分からなかった。

写真3●新コンセプトのテレプレゼンス・システムを披露
写真3●新コンセプトのテレプレゼンス・システムを披露
左は実際に壇上にいるジョン・チェンバーズ会長兼CEO,右は米国サンノゼにいる同社幹部社員。
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 デモの臨場感はかなり高く,席からはチェンバーズCEOとサンノゼ本社の幹部社員があたかも壇上にいるかのように見えた。両人は互いに身振り手振りを交えてやりとりしており,サンノゼ-バンガロール間の通信の遅延などの影響はまったく見られなかった(写真3)。シスコ・イーストはこうしたテレプレゼンス・システムのショーケースとしても機能する。

 現在,シスコはバンガロールに約3400人の従業員を抱えているが,そのうちシスコ・ウェストには約900人が在籍。今後さらなる増員を予定している。チェンバーズCEOは2008年10月までにシスコ・ウェストを3500人に増員し,2010年には1万人にまで増やすとした。