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 米Red Hatは米国時間11月7日,米Amazon.comの仮想サーバー・ホスティング・サービス上でLinuxサーバー機能をオンデマンド提供するサービス「Red Hat Enterprise Linux on Amazon Elastic Compute Cloud(RHEL on Amazon EC2)」の限定ベータ提供を開始したと発表した。2007年末までに公開ベータ版としての提供を始める予定。

 RHEL on Amazon EC2の基本料金は1ユーザー当たり月額19ドル。使用料金は利用するシステムの規模によって異なり,1時間当たり0.21/0.53/0.94ドルのいずれか。別途利用帯域幅とストレージ容量に応じた費用が発生する。

 同サービスは,Amazon EC2上でRHEL仮想サーバー機能を提供する。オンデマンド・ホスティング・サービスであるため,ユーザーは自前のハードウエアなどを用意することなく,実際に使用した時間に相当する料金を支払うだけでよい。処理に必要なシステムのリソースは,必要に応じて数分で増減できる。これにより,ソフトウエアやハードウエアの過剰購入を抑えながら,急激な処理量の増加に対応可能となる(関連記事:もうサーバーはいらない!?――Part3「アマゾンのITインフラを貸し出します」ハードウエアも「あちら側」? Amazonが格安で提供する仮想サーバーとは?)。

 Red Hatは,RHEL on Amazon EC2ユーザーに対する技術/メンテナンス・サービスも提供する。Amazon EC2に対応する商用OS向けのサポート・サービス提供は,これが初めての例になるという。

 またRed Hatは同日,サーバー向けLinuxディストリビューションの新版「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5.1」の提供を開始した。仮想化機能を統合し,さまざまなアーキテクチャのプロセサに対応していることから,ITシステムの運用コストを大幅に削減できる。Red Hatは,特にWindowsをゲストOSとした場合の処理性能を大幅に高めたとしている。

 さらにRed Hatは,RHEL用アプリケーションを“ソフトウエア・アプライアンス”化して各種サーバーで利用可能とするプラットフォーム「Red Hat Appliance Operating System(AOS)」を,2008年上半期にリリースすると発表した。

 AOSはRHELをベースとしており,RHELと互換性のあるApplication Binary Interface(ABI)およびApplication Programming Interface(API)を採用する。独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)などは,AOSで自社製アプリケーションの入ったシステム・イメージを作り,さまざまなサーバー上で実行可能な状態にして提供できる。

[発表資料(概要)]
[発表資料(Amazon EC2)]
[発表資料(RHEL 5.1)]
[発表資料(Red Hat AOS)]