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 米AMDは,グラフィックスLSI(GPU)の処理技術を汎用演算に活用する新型プロセサ「AMD FireStream 9170 Stream Processor」と,同プロセサ用ソフトウエア開発キット(SDK)「AMD FireStream SDK」の提供を2008年第1四半期に開始すると発表した。動作周波数775M~800MHzの演算コア320個を搭載し,最大演算速度は500ギガFLOPSある。米国における価格は1999ドル。

 FireStream 9170は,一般的なプロセサとGPUの組み合わせで複雑な演算を高速処理する技術「Stream Computing」をベースとする高性能コンピューティング(HPC)向けプロセサ。傘下企業のカナダATI Technologiesと共同開発した(関連記事:AMD,企業向けHPC専用プロセッサ「Stream Processor」を発表ATI,GPUを汎用演算に利用する「Stream Computing」で演算速度を40倍に)。

 Stream Processorとしては第2世代に相当するプロセサで,初めて倍精度浮動小数点演算に対応した。消費電力は150W未満で発熱が少なく,高い密度での実装が可能という。製造プロセス・ルールは55nm。

 プロセサ単体ではなく,2GバイトのGDDR3メモリーを搭載する拡張カードの形態で提供する。カード上のメモリーに大きなサイズのデータを置いて演算できるため,システムのCPUと通信することなく処理を進められる。DMAも備えており,システムの主メモリーとデータを交換する際もCPUを必要としない。

 なおAMDは,米Hewlett-Packard(HP)のHPCシステム向けアクセラレータ認定プログラム「HPC Accelerator Program」に参加している(関連記事:HP,高性能コンピューティング導入推進のためアクセラレータ認定プログラム)。

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