PR
米マイクロソフトのダラス氏。「組み込み分野には過去2年間で1億ドルを投資した。今年度はさらに30%増やす」と語る
米マイクロソフトのダラス氏。「組み込み分野には過去2年間で1億ドルを投資した。今年度はさらに30%増やす」と語る
[画像のクリックで拡大表示]

 米マイクロソフトは2007年11月14日、組み込み機器向けOSの新版「Windows Embedded CE 6.0 R2」の日本語版と英語版の提供を開始した。Windows Vistaが搭載する、ネットワーク経由でさまざまな機器とやり取りするための機能「Web Services on Devices」のAPIを搭載。VoIPや、Internet Explorerの機能強化なども行った。

 「将来、リビングにあるWindows Vistaパソコンのリモコンで、別の部屋にある洗濯機を操作できるようになるかもしれない。洗濯が終わったことも、パソコンを通じて確認できるようになる」。米マイクロソフト Windows Embeddedビジネスのケビン・ダラス ジェネラルマネージャは、発表会でこんな未来図を語った。Web Services on Devicesとは、機器同士がインターネットの標準技術を用いてXML形式のデータを交換し、やり取りするための機能だ。Windows Embedded CEがこのAPIを用意することで、こうした機能を持つ機器の開発が容易になる。このため、パソコンと機器、機器と機器との連携がさらに進む可能性がある。デジタルカメラなど、多様な機器での採用を見込んでいるという。

 ダラス氏が発表会で強調したのは、「サービス指向型デバイス」という言葉。これからの機器は、あらかじめ埋め込まれているソフトウエアだけでなく、さまざまなサービスを柔軟に利用する必要があるという。Web Services on Devicesは、まさにこれを実現するための機能だ。

 これ以外にWindows Embedded CEが搭載する新機能としては、VoIPを用いて3人以上でが同時に通話できる機能などがある。また、Internet Explorerのページの描画速度を向上したほか、Webページ内に埋め込まれたコンテンツをWindows Media Playerで再生するためのコンポーネントもバージョンアップした。多言語対応を促進するため、フォントを柔軟に追加できる仕組みも用意した。

 携帯電話も含めた組み込み分野全般で見れば、米グーグルが発表したモバイル向けプラットフォーム「Android」は脅威になり得る。これについては「Androidが実用化されるのには数年かかるだろう」(同社 Windows Embeddedビジネス マーケティングディレクターのイリヤ・バクシュタイン氏)との見解を示した。さらにAndroidはモバイルという限定的な分野をターゲットとしているが、マイクロソフトの組み込みOSは広い分野を対象とした多機能な製品であることに言及。加えて、パートナーが提供する豊富なアプリケーションや「Windows Live」などのインターネットサービスの存在が、マイクロソフト製品の強みであるとした。