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 NECは11月14日、2007年度上期(4~9月)の連結決算を発表した。パソコン・携帯事業やエレクトロニクス事業の利益率が大幅に改善したため、経常利益は98億円(前年同期は118億円の赤字)と黒字転換した。しかし、これまで好調だったIT/NWソリューション事業の営業利益は、ハードウエア販売の不振により前年同期より204億円減少の352億円となった。
 
 上期の連結業績は、売上高が2兆1406億円(前年同期比3.6%減)、営業利益は274億円(同199億円増)、経常利益は98億円(同216億円増)である。セグメント別では、主力のIT/NWソリューション事業の売上高が1兆2741億円(同0.8%増)、営業利益は352億円(同204億円減)。パソコンや携帯電話などのモバイル/パーソナル・ソリューション事業の売上高が4117億円(同17.5%減)、営業利益は81億円(同454億円増)。半導体などのエレクトロンデバイス事業の売上高が4206億円(同1.5%減)、営業利益は14億円(同56億円増)である。

 大幅に営業利益が減少したIT/NWソリューション事業では、メインフレームやUNIXサーバーなどのハードウエアを中心に構成するITプラットフォーム分野の不振が響いた。ITサービス/SI分野の売上高は3648億円(同6.1%増)、概算だけを公表する営業利益は150億円(同50億円増)と好調だったが、ITプラットフォーム分野の売上高は2574億円(17.6%減)、営業利益は80億円の赤字(同120億円減)に落ち込んだ。「価格低下の圧力が厳しかっただけでなく、上期はハードウエア販売の端境期だった」(小野隆男取締役執行役員常務)という。

 その他のIT/NWソリューション事業の内訳は、ネットワークシステム分野の売上高が5143億円(同6.0%増)、営業利益は300億円(同100億円減)。社会インフラ分野の売上高が1376億円(同12.0%増)、営業利益はゼロ(同20億円減)だった。「NGN(次世代ネットワーク)構築事業の売上高は、計画通り上期で800億円を達成した。通期2000億円の目標は達成できる」と小野常務はNGN関連事業の好調さをアピールした。

 IT/NWソリューション事業を除けば業績が好転しているが、「国内外の市場環境の先行きは不透明」(同)であるため、通期(2008年3月期)の業績予想は変更しない。連結売上高は4兆7000億円、営業利益は1300億円、経常利益は800億円と予想する。