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 米MontaVista Softwareは米国時間11月14日,テレコム市場に特化したキャリア・グレードのLinuxディストリビューションの新版「MontaVista Linux Carrier Grade Edition(CGE)5.0」を発表した。新版は,音声およびデータ通信の信頼性とセキュリティを強化しており,現場向け保守機能や米国家安全保障局(NSA)レベルのセキュリティ保護機能などを提供する。

 新版は,Linuxカーネル2.6.21を採用。稼働中のシステムをほとんどダウンタイム無しで動作させながら,リアルタイムでパッチを適用したり,ソフトウエアをアップグレードできる機能「Run-Time Application Patcher」を提供する。このほかにも,稼働中のシステムをデバッグできるデバッガ「Field-Safe Application Debugger」やシステム故障の原因を調査するために履歴を追跡して記録する「Flight Recorder」機能などを備える。

 セキュリティ機能としては,NSAが開発した「Security-Enhanced Linux(SELinux)」を採用している。システムが従業員や外部の侵入者によってコントロールされるのを回避するために,ファイル,ネットワーク・ソケット,すべてのシステム・オブジェクトの完全性を保護し,アクセスを制御する。このほかにも,セキュリティ管理ツールを提供する。

 CGE 5.0は,Linux標準をサポートしているため,開発者は非互換性により機能が失われることを懸念することなく,既存のLinuxユーティリティを使って機能を追加できるという。また,新しい機器やアプリケーションを迅速に開発するための開発環境も提供する。

 MontaVista Linux CGE 5.0は,2007年12月17日に公開される。まず,x86/x64およびPowerPCがサポートされ,2008年第1四半期にMIPSアーキテクチャのサポートが追加される。

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