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写真●NECビッグローブの飯塚久夫代表取締役執行役員社長
写真●NECビッグローブの飯塚久夫代表取締役執行役員社長
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 NECビッグローブは11月27日に説明会を開催し,飯塚久夫代表取締役執行役員社長が今後の事業展開を説明した。戦略コンセプトに「BIGLOBE Assets as a Service」を掲げ既存事業と事業領域の拡大を図り,売り上げを2006年度の610億円から2010年度には1000億円に伸ばす。

 「ISP事業収入の微増を図るが,ユーザーからいだだく収入単価が下落していく方向にあるため」(飯塚社長),売り上げの内訳は2006年のISP事業57%,アセット事業(その他)43%から,2010年にはISP事業40%,アセット事業60%と逆転させる方向で事業を推進する。

 具体的には,「クロスアプライアンスのサービス」「SaaS(software as a service)」「ユニークなサービス」の3領域にフォーカスしたサービスを展開するという。

 クロスアプライアンスは,対象となる機器を現在のPCと携帯電話から拡大したサービス。旅行でサービスを活用することを例にとると,出発前にはPCで宿泊予約。移動中はカーナビや携帯端末で情報を確認。旅行先では情報検索や投稿もできるようにし,帰宅したらネットテレビで思い出を楽しむといったシームレスなサービス形態が考えられるとした。クロスアプライアンスのサービスは,個人向けのほかBtoCのサービスをする企業への提供も考えていく。クロスアプライアンスの考え方の中では,センサー・ネットワークやGPSのような機器間通信なども重視していくという。「そのために,IPv6にも前向きに取り組んでいこうと思っている」(飯塚社長)。

 企業向けにはSaaS展開を進める。既に同社はSaaSを提供するための基盤を構築済みだが,その提供機能は主に自社サービスで利用している。これを,外部のパートナ企業も利用できるようにして,新しいサービスを生み出せるようにする。その一例として,アドビシステムズと共同で12 月3日に電子文書の利用制御ができるサービスを開始する。

 三つめの「ユニークなサービス」とは,主にユーザーが作成していくCGM,あるいはユーザー参加型のものを考えている。

 併せて,今後のサービスを支えるサービス基盤も説明した。グリッド・コンピューティング技術を採用しはじめ,分散型の仮想ストレージ技術の準備が整いつつあるという。また来年サービスが始まるNGN(次世代ネットワーク)への考え方も披露。「SaaSの考え方を採用して,従来から培ってきたサービス提供のためのプラットフォームが持つ機能を活用する。サービスを作りたいと考える方々にはSDK(ソフトウエア開発キット)を提供するとともに,通信事業者が構築するSDPとも接続して,きちんとサービスができるようにしたい」(飯塚社長)と説明した。