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 「Visual Studio 2008日本語版の開発作業は,オン・スケジュールで進んでいる。開発作業の完了は,12月中旬を予定している。その数日後に,無償版のExpress Editionのダウンロード提供を開始する」。マイクロソフト デベロッパー製品部の近藤和彦マネージャは11月28日,プレス向けテクニカルセミナーでこう語った。

 Visual Studio 2008は,統合開発環境(IDE)「Visual Studio」の新版。マイクロソフトのソフトウエア開発・実行環境である .NET Framework3.0と3.5を利用できる。これにより,ユーザー・インタフェース構築技術であるWPF(Windows Presentation Foundation)を使ったアプリケーションをビジュアルに構築できるほか,Ajaxアプリケーションを開発可能にするASP.NET用ライブラリの「ASP.NET AJAX」,RDB(リレーショナル・データベース)やXMLファイルなどのデータに対する統一したアクセス手段を提供する「LINQ(Language Integrated Query)」などの機能を利用できる。

 マイクロソフトは,Visual Studio 2008ベータ2の提供を8月10日に開始。「ダウンロード数は8万から9万程度。期間が短かったわりには非常に多いと言えるのではないか」と近藤マネージャはみる。評判としては,「LINQに注目が集まっているようだ。JavaScriptを利用可能にしたという点で,ASP.NET AJAXも評価されている。ベータ版の品質に関しても『安定している』との声が多い」(同)。

 Visual Studio 2008正式版は,ベータ2と比べて機能に関する変更点は基本的にはない。ただし,「LINQのAPIの一部に変更があるようだ」(近藤マネージャ)としている。米国ではすでに11月19日からVisual Studio 2008正式版の提供を開始している。

 マイクロソフトは,Visual Studio 2008日本語版の提供を始める12月中旬にプレス向け説明会を開催,そこで製品のラインナップや価格などを明らかにするという。同時期に,Webアプリケーション開発ツール「Expression Studio」のService Pack 1日本語版も提供する予定だ。Service Pack 1は,Expression StudioをVisual Studio 2008に対応させるための機能が含まれている。現在は英語版のみ提供されている。