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 米Microsoftは米国時間12月4日,Windows Vista用サービス・パック「Service Pack 1(SP1)」で海賊版チェック機能を強化すると発表した。SP1は,Windows Vistaのライセンス認証プロセスに対する2つの既知の悪用手段を無効化する更新プログラムを提供するほか,正規システムと海賊版システムにおけるユーザー・エクスペリエンスの差別化方法を変更しているという。

 Microsoftによれば,海賊版のWindows Vistaの作成に使われる悪用手段として主に2つのタイプがあるという。ひとつは,システム・ファイルおよびマザーボードのBIOSを変更する手法で,工場でOEMがプリインストールしたWindowsで実行される製品のアクティベーションを模倣する。

 もうひとつは,インストールとアクティベーションの間の「猶予期間」のリセットを試みるもの。実際に2009年にリセットされた例もあるという。SP1には,これらを無効にするプログラムが組み込まれる。

 SP1は,正規システムと非正規システムのユーザー・エクスペリエンスの差別化を変更する。2006年11月に発売した製造業者向けのバージョンのWindows Vistaでは,非正規バージョンであると認識された場合には機能制限モードの状態になった。これはユーザーが正規バージョンを入手するまで,システムの一部の機能を一時停止するという戦略だった。

 SP1では,使用しているシステムが非正規バージョンであると認識された場合,システムの状態について明確な注意事項および正規版の入手方法が繰り返し表示される。特定の機能が利用できなくなることは無いが,非正規システムであることが明示され,問題への対応が促される。

 SP1に導入される戦略は,2008年に公開されるWindows Server 2008にも組み込まれる予定だという。

 Microsoftによれば,同社の海賊版撲滅への取り組みにより,Windows Vistaの海賊版の割合はWindows XPの半分以下に減っているという。また,2007年7~9月期におけるWindowsデスクトップのOEMからの売上高の伸びの5ポイントは海賊版の減少に起因するものだとしている。

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