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 マイクロソフトは12月7日、Windows Vista Service Pack(SP)1の企業向け機能を説明した。Vista SP1は、これまでにマイクロソフトがWindows Updateなどを通じて提供したセキュリティ・パッチや安定性向上のための修正ファイルに、処理性能を向上させたり既存機能の拡張や強化を図るための修正をまとめたものだ。

 マイクロソフトは同日、開発者向けサイトMSDNなどを通して、Vista SP1のRC(リリース候補版)1を公開。12月11日にも、RC1を一般向けに公開する。正式版の公開は2008年3~4月ごろとみられる。「Vista SP1は、互換性に最大限の配慮をした。Windows XP SP2と違って、OSの仕様ががらっと変わってしまうことはない。ぜひ積極的にRC1を導入し、評価してほしい」。中川哲 Windows本部プロダクトマネジメント部長は、こう訴えた。

 企業がVista SP1を導入する利点として、安定性の向上以外にマイクロソフトが挙げたのは、以下の4つ。(1)新ファイル・システム「exFAT」、(2)ICカードなどを使った場合の認証機能の改良、(3)シンクライアント用プロトコル「RDP」の改良、(4)ハードディスクの暗号化機能「BitLocker」の改良、を挙げた。

 (1)のexFATは、1つ当たり最大で16エクサ・バイトの容量のファイルを管理できるファイル・システム。既存のFAT16は2ギガ・バイト、FAT32は4ギガ・バイトまでしか、それぞれ管理できなかった。ただし、exFATは下位互換性がない。このため、exFAT形式のUSBメモリーなどを、既存のWindowsが稼働するパソコンに接続しても、利用できない。

 (2)のICカード認証機能の改良点は、ユーザー認証の方法を選択できるようになったことだ。ICカードを使ってログインする際に、ユーザー認証のために入力するPINコード(パスワード)に加えて、指紋などを使ったバイオメトリクス認証を利用できるようにする。

 (3)のRDPについては、画像データの圧縮率を向上。データ通信量を25~60%減少できるようにする。(4)の暗号化機能BitLockerについては、OSをインストールしたパーティションだけでなく、データを格納したパーティションも暗号化可能にする。ただしBitLocker自体は、Vistaの企業向け上位版「Vista Enterprise」か、個人も含めた最上位版「同 Ultimate」でしか利用できない。