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 米Microsoftは12月4日(米国時間),2008年第1四半期リリース予定の「Windows Vista」用サービス・パック「Service Pack 1(SP1)」で海賊版対策プログラム「Windows Genuine Advantage(WGA)」の動作を大きく変えると発表した。SP1が適用されると,Windows VistaのWGAは「Windows XP」用WGAの動きに近くなり,多くの正規版Windows Vistaユーザーを悩ませてきた機能制限モードがなくなる(関連記事:Microsoft,Windows Vista SP1で海賊版チェック機能を強化)。

 MicrosoftのWGA担当グループ製品マネージャであるAlex Kochis氏は先日のミーティングで,「今後Windows VistaのWGAに対する取り組みを強化していく」と筆者に話した。同氏によると,Windows Vista SP1でよく知られているWGAの穴をふさぎ,アクティベーションしなくてもすべての機能を使えるように変えるが,アクティベーションを勧めるポップアップ・メッセージをしつこく出すという。

 2個ある変更のうち一つ目は,「OEM BIOS」と呼ばれるアクティベーション猶予期間の悪用手口に対策するものだ。この手口を使うと,Windows Vistaのアクティベーション処理を回避し,アクティベーションしていない状態でもアクティベーションを受けたかのように問題なくWindows Vistaを使える(関連記事:「Windows Vista」のアクティベーションはほぼ永久に先送り可能)。この回避方法はインターネットで知れ渡ったが,「使うとWindows Vistaがブルースクリーンでクラッシュしたり,不安定になったりする」(Kochis氏)らしい。

 二つ目は,この数カ月間に出た苦情をある程度抑えられるだろう。実は,アクティベーション済みWindows Vistaがオンライン検査で不合格になると,機能制限モードまたは未アクティベーション状態に陥る,という現象が正規版Windows Vistaユーザーのあいだで発生しているのだ。SP1適用後のWGAは,この状態でWindows Vistaの機能を制限せず,アクティベーションを促すポップアップ・メッセージを1時間ごとに出す。さらに,デスクトップの色を真っ黒に変え,警告用バルーン・ヘルプ・ウィンドウをシステム・トレイ(通知領域)の近くに表示する。

 WGAの変更に関する詳しい情報は,SuperSite for Windowsに掲載した筆者の記事「New WGA Behavior in Windows Vista Service Pack 1」(英文)を読んでいただきたい。ただし,Kochis氏は「この変更をSP1の評価版に搭載する予定はない」とした。つまり,WGAの新たな動作を確認するのは,SP1の正式提供まで待たなければならない。