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 ジャストシステムは12月11日,同社の新製品「一太郎2008」などの発表会で,同社製品にセキュリティぜい弱性が見つかった場合に修正プログラムを提供する期間の延長を検討していることを明らかにした。同社のワープロ製品は現在,発売からわずか3年で全サポートが終了している。

 ジャストシステムは,製品のサポート期間をWebで公開している。同社製品のサポート期間は「出荷終了日より1年後または,発売日より3年後のどちらか遅い期日」である。既に,2004年2月に発売した「一太郎2004」や,それよりも前に発売した「一太郎13/12/11/10」などのサポートが終了している。競合製品である「Microsoft Office」のサポート期間が「発売から最短で10年間」であることを考えると,ジャストシステム製品のサポート期間は,かなり短いといえるだろう。

 サポートが終了した製品に関しては,セキュリティ修正プログラムの提供も保証されていない。そのため,2007年10月25日に,一太郎11以降にセキュリティぜい弱性が見つかった際にも(関連記事:「一太郎」に危険な脆弱性が3件、ファイルを開くだけで被害の恐れ),一太郎11/12/13/2004に対しては当初,セキュリティ修正プログラムが提供されなかった。同社ではサポート中の製品よりも数日遅れで,一太郎11/12/13/2004に対してセキュリティ修正プログラムを提供したが,ユーザーの反発は大きかった。

 ジャストシステム広報は,「先般の件(10月にセキュリティぜい弱性が見つかったこと)を踏まえて現在,セキュリティぜい弱性に対応する期間を延長することを,社内で協議している。近いうちにガイドラインをWebで公開する予定だ」と語る。一太郎を頻繁にアップグレードできないユーザーを中心に,サポート期間の短さに対する不満が高まっており,これに対応した格好だ。

大規模環境での運用性の向上を図る

 同社では現在,一太郎のセキュリティ対策を強化している。例えば,2007年2月に発売した統合オフィス製品「Just Suite 2007(一太郎,ATOK,三四郎,Agree,花子,Shuriken,JUST PDFで構成される)」からは,「JUSTオンラインアップデート」と呼ばれる更新プログラムの自動適用機能(Microsoft製品におけるWindows/Microsoft Updateに相当する)が搭載されている。

 一太郎シリーズのセキュリティ修正プログラムは,適用するためにWindowsの「管理者権限」が必要である。そのため,エンドユーザーに管理者権限を与えていない大規模ユーザーの場合,システム部門がエンドユーザーに代わって,セキュリティ修正プログラムを適用する必要があった。JUSTオンラインアップデートを有効にしておけば,こうした手間が省けるだろう。なお,大規模ユーザー向けに販売している一太郎などの「ライセンス版」には,「JUSTオンラインアップデート」が標準搭載されていないので,別途CD-ROMから機能をインストールする必要がある。

 このほか,「Just Suite 2008」や「一太郎2008」では,インストーラも従来のジャストシステム独自のインストーラから,「Windowsインストーラ」に変更されている。Windowsインストーラに対応することで,Active Directoryを使ったJust Suiteや一太郎のリモート・インストールなどが容易になる。

■変更履歴
当初の記事では「サポート期間の変更を検討」としておりましたが,セキュリティぜい弱性への対応以外のサポート,例えば電話サポートなどの期間延長は検討していないので,「セキュリティぜい弱性への対応期間の延長を検討」と改めました。また,当初の記事には「Just Suite 2007のライセンス版ではJUSTオンラインアップデートが利用できない」とありましたが,事実と異なりました。お詫びして訂正します。記事タイトルおよび本文は修正済みです。 [2007/12/11 19:30]