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 NXPセミコンダクターズジャパンは2007年12月13日,NFC(Near Field Communication)の現状と今後の展望に関する記者説明会を開催した。NFCは,13.56MHz帯の周波数を使った近距離無線通信技術のことである。ソニーが開発した非接触型ICカード「FeliCa」や,オランダNXP Semiconductorsが推進する「Mifare」が採用する無線通信技術と上位互換性を持つ。この説明会で,NXP SemiconductorsのJeroen Keunen氏(アジア太平洋 Automation & Identification シニアディレクター)は,2009年に日本市場で商業展開されるという期待を表明した。Keunen氏は,NXPとソニーの合弁によるセキュアICチップの半導体会社であるオーストリアMoversaのICチップを搭載したNFC携帯電話機が2008年に世界で商業展開されて,2009年にはFeliCaもサポートする形で,日本市場に登場するという。さらに,2011年には世界の携帯電話機に25%がNFCを実装するという見通しを示した。

 今回の説明会でKeunen氏は非接触ICカードについて,「日本ではFeliCaが浸透していること」,「日本以外の欧米や中国ではISO14443 A/Bが基盤になっている」などを紹介した。そのうえで,NFCを「すべての規格を取り込むもの」と位置付けた。Keunen氏のあとに説明したNXPセミコンダクターズジャパンのRadboud van Kleef氏(アイデンティフィケーション事業推進部 シニアディレクター)は,この結果消費者にとっては各規格で開発されている様々なアプリケーションを利用できる,日本メーカーなどにとっては「海外向けビジネス展開の機会になるとした。

 NFCについては,日本の携帯電話事業者の関心も急速に高まっており,具体的な動きが表面化してきた。例えばNTTドコモがNFCフォーラムのスポンサードメンバーとなり,同フォーラムの主要推進メンバーとして活動を始めている。またソフトバンクモバイルは,同社を含む7社とNFCの実証実験を推進することを表明している。