米IBMは米国時間12月18日,同社の企業向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)構築支援ソフト「Lotus Connections」において,高度な検索や分析を行うためのツール「Atlas for Lotus Connections」をリリースした。社内における有識者やグループ同士のつながりなど,Lotus Connections内のデータを視覚化し,企業が同ソフトを最大限に活用できるよう支援する。

 Atlasは,「Net」「My Net」「Reach」「Find」の4つのコンポーネントからなる。「Net」は,同種のプロジェクトに携わったグループを視覚化し,専門知識を持つ人やグループを特定しやすくする。また「My Net」は,各個人のネットワークを視覚化する。

 「Reach」は,自分に必要な専門知識を持つ人と,最大6人の知人を介在してつながることができるように“6次の隔たり”を表すダッシュボード。有識者と最短距離でつながるには,社内の誰を介在すればよいかを表示する。

 「Find」は単なるディレクトリ検索を超え,ソーシャル・データも検索対象とする。社内ネットワークにおける位置づけ,ブログ,所属コミュニティなどを指定して,検索内容をカスタマイズできる。

 IBM Lotusソーシャル・ソフトウエア担当副社長のJeff Schick氏は,「ソーシャル・ソフトをビジネスの現場で使う場合,グループや人,情報同士の関係を正確に把握することが重要」と述べる。Atlasを使うことで,組織表の代わりにソーシャル・ネットワークを活用し,アイディアの実現やプロジェクトの遂行を機動的に行えるという。

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