日本オラクルは12月20日、SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいて、業務プロセスをサービスとして連携させるための製品「Oracle Application Integration Architecture Foundation Pack」を2008年春にも提供を開始する。連携を、同社製品に限定せず、独自のアプリケーションや他社製のパッケージ・ソフトまで対象とする。

 Foundation Packは、オラクルが複数のアプリケーションを連携するために考案したフレームワーク「Oracle Application Integration Architecture(AIA)」の中核となるコンポーネント。日本オラクルが検証したところによると、AIAを利用して開発するのと、すべてをカスタム開発するのとでは、工数で96%、開発コストは85%の削減効果があったという。

 三澤智光 常務執行役員は「開発フレームワークが誕生したことで、Javaが普及した。同じように、SOAを推進するためには、フレームワークとそのフレームワークに基づいたツールが必要で、Foundation Packはそのツールの1つだ」と話す。Foundation Packは、AIAで定める共通のデータ・モデルや、「更新」「検索」と言った汎用的なサービスや、サービスを管理するリポジトリなどで構成する。

 これまで同社製のERP(統合基幹業務システム)パッケージやCRM(顧客情報管理)ソフトなどを連携するためのツールは提供していた。Foundation Packは2007年秋に開催した米オラクルのプライベート・イベント「Oracle OpenWorld 2007」で発表していた製品(関連記事)である。