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NECの丸山好一執行役員常務と米EMCのハワード・エライアス主席副社長
NECの丸山好一執行役員常務と米EMCのハワード・エライアス主席副社長
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 NECと米EMCは1月9日、中小企業を対象にした低価格なストレージ装置を共同で開発したと発表した。ユーザー企業が自ら導入できるように使い勝手を高めながら、HDDを最大60台まで増設できる拡張性を備える。さらに、価格は最小構成時で94万2900円と100万円以下に抑えた。NECは「iStorage E1」、EMCは「CLARiX AX4」として製品化。1月10日より両社の販売パートナーを通じて出荷する。NECは、PCサーバーの販売特約店が手がける。

 最大の特徴は、iSCSIの接続インタフェースに対応したこと。データ転送の速度は最大1Gビット/秒であるため、最大4Gビット/秒でデータ転送できるファイバーチャネル(FC)に比べてパフォーマンスは低い。しかし、iSCSIは既存の社内LANを使ってサーバーと接続できるため、FCのように高価なスイッチやインタフェースボードが不要。これによって、初期の導入コストを削減することが可能になった。

 中小企業が導入しやすいように、価格を抑えたことも大きな特徴になっている。技術的には、パソコン向けで広く普及する米インテルのCPUを搭載し、安価なLANインタフェースのままサーバーと接続できるiSCSIを採用したことで実現している。さらに、今回の新製品は全世界で展開するため、出荷数量の多さを期待できることも影響している。大企業向け製品分野で世界シェアトップのEMCが、世界市場での販売を手がける。さらに、EMCよりOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けた米デルが、「Dell AX4-5」として全世界で販売する。

 NECの丸山好一執行役員常務は、「国内ストレージ市場のシェアは、現在NECだけで十数%。これを3年後にはEMCと共同開発した製品を含めて30%以上に伸ばしたい」と目標を掲げる(写真)。EMCのハワード・エライアス主席副社長もまた、「日本国内ではNECと合計でシェアトップになりたい。世界市場では中堅中小企業向け製品分野でもトップを狙う」と、NECとの戦略提携で売上を拡大していく考えを明確にした。