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MIAUの勉強会に登壇した4人。左から小寺氏、増田氏、河村氏、池田氏
MIAUの勉強会に登壇した4人。左から小寺氏、増田氏、河村氏、池田氏
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IEEE1394では、日本独自仕様であるダビング10の残りコピー回数の情報は送受信できないという(増田氏の講演資料から)
IEEE1394では、日本独自仕様であるダビング10の残りコピー回数の情報は送受信できないという(増田氏の講演資料から)
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 著作権問題に関する諸活動を行っているユーザー組織「インターネット先進ユーザーの会」(MIAU)は2008年1月16日、2008年6月に運用の始まる地上デジタル放送の複製ルール、ダビング10に関する勉強会を開催した。主婦連合会 副常任委員の河村真紀子氏、上武大学大学院教授の池田信夫氏、オーディオ&ビジュアル評論家の増田和夫氏、AV機器評論家の小寺信良氏が登壇、それぞれの立場での経験や見識を披露した。

「コピーワンスのまま膠着させる勇気が私にはなかった」

 主婦連合会 副常任委員の河村真紀子氏は、総務省の情報通信審議会における、ダビング10の決定に至る議論の内幕を明らかにした。

 情報通信審議会では、現行の運用ルールであるコピーワンスの見直しを2005年から2007年にかけて行い、最終的にダビング10への移行を決定した。この過程において、電子情報技術産業協会(JEITA)は「出力保護付きコピーフリー(EPN)」を当初から一貫して主張、他の方法は国際規格であるDTCPの改訂などが必要であり困難としていた。その後2006年11月の会合で、DTCPの改訂をしなくてもEPN以外の運用が可能であることが判明し、権利者側委員がJEITAを強く非難していた。

 これについて河村氏は、「JEITAの提案では、HDD内蔵型チューナーとHDD非内蔵型チューナーとの間で利便性に差が付かないことを前提として、EPNという選択肢を示していた。ただ、その前提に関する説明が舌足らずだった。権利者側はそこを突いて『DTCPルールを変更しなくても改善できるのに隠していた』と激しく非難したというのが実情。権利者側は『JEITAの説明にユーザー側委員の怒り爆発』などと声高に叫んでいるが、ユーザー側委員としては怒りを感じたことはない」と当時のいきさつを説明した。