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 オンライン百科事典「Wikipedia」を運営する非営利団体のWikimedia Foundationと国連系組織のUNU-MERITは米国とオランダで現地時間2008年1月24日,Wikipediaの利用状況などに関する包括的な調査を実施すると発表した。

 調査では,Wikipediaで記事を閲覧または執筆しているユーザー像,閲覧する理由,執筆する理由などを調べる。Wikimedia Foundationらは,調査結果を分析することで,新たな執筆者の獲得や既存執筆者の活動継続につながる方策を導き出せると考える。調査は数カ月かけて行い,Wikimedia Foundationが2008年夏にエジプトのアレクサンドリア図書館で開催する予定の年次会議Wikimaniaにおいて,速報を発表する。

 UNU-MERIT(United Nations University -- Maastricht Economic and social Research and training Centre on Innovation and Technology)は,国連大学とオランダのマーストリヒト大学による共同研究/トレーニング組織。これまでフリー/オープンソース・ソフトウエア(FOSS)活動に関する調査や研究などに取り組んできた。Wikipediaの利用状況を調査する意義について,UNU-MERITディレクタのLuc Soete氏は「Wikipediaは極めて有用な知識の伝搬/入手手段であり,こうした種類の商用手段の限られる発展途上国では特に大きな役割を果たしている。Wikipediaの機能する仕組みを理解することは,UNU-MERITの活動目的と大きく重なる」と述べる。

 Wikipediaは2001年1月に運営を開始し,現在250カ国語で800万件以上の記事を掲載している。記事数が最も多い言語は英語の200万件で,ドイツ語とフランス語がそれぞれ50万件以上で続く。以下,記事数が10万件を超えている言語が9種類,1000件を超えている言語が100種類以上ある。またアクセス頻度は毎秒最大6万5000回で,全世界で9番目によく閲覧されるWebサイトという。

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