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写真●ICT相談室「シンクライアントの実力」でのトークセッションの様子
写真●ICT相談室「シンクライアントの実力」でのトークセッションの様子
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 東京ビッグサイトで開催しているイベント「ITpro EXPO 2008」のメインシアターで、ICT相談室「シンクライアントの実力」と題したトークセッションが行われた。登壇したのは、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)パーソナルシステムズ事業統括マーケティング統括本部長の松本光吉執行役員と、日経コンピュータ編集長の桔梗原富夫。 冒頭、松本執行役員は「シンクライアントにまつわる疑問を、デモンストレーションを通して明らかにしたい」と意気込みを語った。

 「インターネットを通して寄せられた質問で多かったのが、そもそもシンクライアントとは?」という桔梗原編集長の問いかけに対して、松本執行役員は次のように答えた。「PCを表示部、演算部、記憶部という3つに分けて、表示部だけを切り出して、ネットワークの先につなげたものがシンクライアント。演算部はブレードPC、記憶部はネットワーク・ストレージとして、集中管理できるようにしている」と説明した。

 「セキュリティは確保できるのか」という質問に対しては、「シンクライアントはクライアント側にはデータが残らない。そこにICカードやバイオメトリクスなどの認証機器、シングルサインオンなどのシステムを組み合わせることで、セキュリティに厳しいユーザーでも満足してもらえる」と松本執行役員は自信を見せる。

 「システムダウン対策については」という質問には、松本執行役員はシンクライアント機の電源を抜いてから、別のマシンからログインしてもデータは保持されている、というデモを通じてシンクライアントの信頼性をアピール。続けて、演算部となるブレードPCが壊れた場合も、仮想化技術などを応用すればそのままシステムを継続できると解説した。

 シンクライアントの課題の一つであるグラフィックス能力についても、解決方法の1つを松本執行役員は提案した。「NASAの火星プロジェクトでも使用されたHP開発のリモート・グラフィックス・ソフトを経由すると、動画の再現も非常になめらかになる。こうした技術を使えば、CADなどの技術ソフトもシンクライアントで使える」という。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を利用したインターネット端末としても有力視されるシンクライアントは今後、学校や公共分野だけではなく企業ユーザーでの活用事例が本格化すると松本執行役員は締めくくった。