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写真●仮想化パビリオン内のブースでは,来場者が説明員の話に聞き入っている
写真●仮想化パビリオン内のブースでは,来場者が説明員の話に聞き入っている
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 東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2008会場で,仮想化技術/製品を専門に展示しているのが「仮想化パビリオン」(写真)である。サーバーの仮想化だけでなく,デスクトップの仮想化やストレージの仮想化まで幅広いソリューション,デモを紹介しており,来場者は熱心に耳を傾けていた。

 NTTデータと日立情報システムズのブースでは,それぞれ仮想化技術を利用したシンクライアント・ソリューション(デスクトップの仮想化)をアピールしていた。サーバー上に用意した多数の仮想クライアント・マシン上でWindows OSやアプリケーションを実行し,それらの画面イメージだけをシンクライアントに転送するものだ。情報漏えい対策として,最近注目度が高まっているシステム形態である。

 NTTデータは,16CPUコア,64Gバイト・メモリー搭載のサーバーを中心にしたデモを展示。この環境で,仮想化したWindows XPクライアントを100台以上稼働させることができるという。シンクライアント端末はサンマイクロシステムズのSun Ray 2 Virtual Display Clientで,併せてノート型のSun Ray 2Nも紹介していた。

 日立情報システムズのブースでは,仮想クライアント・マシンの管理ツール(開発中)が目を引いた。多数の仮想クライアント・マシンに一括してパッチを当てたり,各仮想クライアント・マシンの操作ログ(印刷やファイル・コピー,ネットワーク・アクセスなど)を収集したりできる。また,シンクライアント端末とサーバー上の仮想化ソフトを連携させ,シンクライアント端末の電源をオンにしている間だけサーバー上の仮想クライアント・マシンを起動させることができる。従来は,仮想クライアント・マシンを常時起動しておく必要がある。これらのツールは,2008年中ごろに出荷予定である。

 ノベルは,オープンソースの仮想化ソフト「Xen」の上でWindows OSを実行するときの性能を実機で測定し,来場者に紹介していた。以前は,Windows OSが出すI/O命令をエミュレーションするのに大きなオーバーヘッドがかかっていたが,2007年出荷の「SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack」というドライバ・ソフトにより,WindowsのI/O性能が劇的に向上した。その「2桁違う性能差」を,ベンチマーク・テストを交えて見せていた。Windowsをネイティブに実行させる場合と比べても性能にほとんどそん色がないという。

 ストレージ仮想化の分野では,日本ネットワーク・アプライアンスが仮想化ソフトのVMwareと連携したストレージ・ソリューションを紹介していた。サーバーを仮想化して統合を進めていくと,ストレージも大規模化して一層高い堅牢性や運用の容易さが求められるようになる。同社のブースでは,ストレージ仮想化技術とサーバー仮想化と組み合わせた時の利点を強調していた。

 このほか,コンピュータ ダイナミックスがストレージ仮想化アプライアンスの「SVM(Storage Virtualization Manager)」を展示。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のブースでは,仮想化システム基盤の構築ノウハウを“テンプレート化”した5つのソリューションに注目が集まっていた。