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 民間金融機関の業界団体である全国銀行協会は2009年1月にも、内国為替を処理する「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」に、ゆうちょ銀行のシステムを接続する方針を固めた。これにより、ゆうちょ銀の窓口やATM(現金自動預け払い機)から銀行口座に送金したり、銀行の窓口やATMでゆうちょ銀の口座に送金したりできるようになる。

 現時点で、ゆうちょ銀は全銀システムに接続していない。このため、送金ができる金融機関は、相互のシステムを直接接続しているシティバンク銀行や新生銀行、住友信託銀行、スルガ銀行など一部に限られている。全銀システムに接続すると、1499社(2007年6月末時点)の金融機関と相互送金ができるようになる。

 全銀協は、ゆうちょ銀の接続に備え、全銀システムの拡張と、ゆうちょ銀との接続テストを実施する。ゆうちょ銀は日本IBM製メインフレームで動作する旧大和銀行の勘定系システム「NEWTON」を使い、全銀接続用システムを構築中だ。開発はNTTデータが担当している。

 現在稼働している全銀システムは「第5次全銀システム」と呼ばれ、2003年11月から稼働している。処理件数は年間13億2600万件(2006年度)。取引金額は同2492兆円(同)に上る。システムの運用保守は、協会から委託を受けてNTTデータが担当している。動作プラットフォームは富士通製メインフレームを中心に使っている。

 民間の金融機関は、全銀システムとは別に、ATMの相互提携ネットワーク「統合ATM」も利用している。どこの金融機関のATMでも、現金の出し入れができるようするための仕組みだ。ゆうちょ銀は統合ATMには接続していないが、NTTデータが運営するカード決済ネットワーク「CAFIS」などを使って、1667社(2008年2月1日現在)の金融機関とATMを相互接続している。このため、ゆうちょ銀のATMで銀行口座から現金を入出金したり、銀行のATMでゆうちょ銀の口座から入出金したりすることは、現在でも可能である。