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 NHKと民放事業者各社が,2008年6月2日に無料デジタル放送のコンテンツ保護技術にダビング10を採用する方針であることが明らかになった。情報通信政策部会の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」の第32回会合(2008年2月19日開催)において,放送関係の委員であるフジテレビジョンの関祥行氏が明らかにしたもの。関氏によると,2008年春をメドに実施予定である同方式のデジタル放送波の送信テストなどで大きな問題が発生しないといったことを前提にしたうえで,「(ダビング10による無料デジタル放送を)2008年6月2日の午前4時から開始する方向だ」とした。

 ただし同委員会に参加する権利者関係の委員からはダビング10の導入に対して慎重な意見が出ている。今回の会合でも実演家著作隣接権センター(CPRA)の椎名和夫氏は,「(権利者に)コンテンツの対価を還元する仕組みがなければ(無料デジタル放送のコンテンツ保護技術の)緩和はありえない」と主張した。