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 日本ヒューレット・パッカードは2月20日,開発・テスト用サーバーを仮想環境で構築するためのサービス「HP Shared Service Utility」(以下,SSU)を提供開始した。(1)ハードウエア/ソフトウエアのリソース・プール,(2)仮想サーバー・ソフト,(3)運用ポータル(写真)で構成するシステムの設計や構築を支援する。

 リソース・プールはサーバーとストレージから成る。サーバーはHP BladeSystem c7000上に仮想サーバー・ソフトを導入し,開発・テスト用の仮想サーバーを設ける。仮想サーバー・ソフトは,開発やテストにHP-UXが必要な場合は「HP Integrity Virtual Machine」を,WindowsまたはLinuxが必要な場合は「VMware ESX Server」をそれぞれ利用する。

 リソースを管理するために,各種の管理機能を用意。「HP DataProtector」によるバックアップ機能や,「Active Directory」による認証機能,「HP System Insight Manager」による監視機能などを提供する。どのような機能を実装するかは,「HPのこれまでの経験を踏まえて用意した機能の中から,顧客に必要なものを選んでもらう」(コンサルティング・インテグレーション統括本部 ソリューション戦略本部 ソリューション戦略第二部 部長 内田恵氏)。

 SSUで構築したシステムで特徴的な機能は,運用ポータルである。開発担当者は,このポータルから開発・テスト用サーバーの作成を申請する。サーバー管理者は,ポータルで申請を一括管理するほか,リソース・プールの状況を把握した上で,適切に開発・テスト用サーバーを作成する。サーバーの作成作業はバッチ処理で自動的に行う。こうした仕組みにより,サーバーの作成依頼を受けてから,サーバーを割り当てるまでの時間短縮が図れる。

 サーバーを割り当てるには,まず,サーバーの構成モデルを作る必要がある。構成モデルとは,CPUの個数やメモリー/ディスクの容量をパターン化した,仮想サーバーのグレードである。開発担当者は,ポータル画面から必要なグレードとOSを選択し,サーバーの作成を申請する。「構成モデルをうまく作って維持していくことが,サーバー作成を円滑に進めるためのポイント」(コンサルティング・インテグレーション統括本部 ソリューション戦略本部 ソリューション戦略第二部 大久光崇氏)だという。

 承認された申請については,管理者がサーバーの利用開始日を確定し,サーバーを作成するためのバッチ処理を用意。バッチが実行されると,自動的にストレージ上でボリュームが割り振られ,サーバー上に仮想サーバーが作成される。IPアドレスの割り当てやOSの導入も自動実行され,開発・テストで利用するための準備が整う。