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写真●タタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)のスブラマニアン・ラマドライCEO(最高経営責任者)兼代表取締役社長
写真●タタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)のスブラマニアン・ラマドライCEO(最高経営責任者)兼代表取締役社長
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 インド最大手のITベンダーであるタタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)は2008年2月21日、報道機関向けに説明会を開催した。TCSは約10万5000人の従業員を擁し、07年3月期に売上高43億ドル(前年比41%増)と純利益9億5000万ドル(同43%増)の業績を上げた。規模と業績の両面でインドITベンダーの最大手である。日本では1987年に営業を開始している(関連記事)。

 ここ数年の同社の業績は前年比40%増の成長を続けており、日本を除くアジア太平洋地域では成長率は50%に達する。日本法人については過去3年間、25%成長を続けているが全社の成長率に比べるとそれでも低い水準だ。

 同社の成長を支える要素の1つがM&A(企業の合併・買収)である。スブラマニアン・ラマドライCEO(最高経営責任者)兼代表取締役社長(写真)は、M&Aに関して「南米では大規模に、オーストラリア、英、インドでは着実に進めている」という。「M&Aで得た社員や専門職、知的財産をユーザー企業に提供することで、当社は成長を続けている」(同)。提携や買収の条件に関して梶正彦日本法人社長は「シナジーを生めることが条件」とする。「TCSと提携あるいは買収対象企業が、お互いに欠ける部分を補完する必要がある」(同)。

 日本市場でのM&AについてラマドライCEOは「M&Aは世界のあらゆる国で、産業セグメント別に進めていきたい。日本も当然対象にしている。状況を見据えてチャンスがあれば実施したい」と意気込みを示した。

 2月19日には、インド大手ITベンダーのインフォシス テクノロジーズと日本ユニシスが包括的な戦略アライアンス協定を結んている(関連記事)。この件に関する質問には「他社の決断は尊重する。TCSはユーザーの声に耳を傾ける」と話すにとどめた。

 TCSは、一部報道で発表されていた理化学研究所との共同研究内容を発表した。両者は昨年8月に今後3年間の研究協力基本協定を、続く10月にバイオインフォマティック分野での共同研究契約を締結した。同11月にはインドのハイデラバードにあるTCSオフィス内に共同研究拠点を設置し、共同研究を始めている。