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エグゼクティブ・コックピットで、各拠点の販売実績を表示
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事業部ごとの売上を表示し、詳細を分析
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過去に見た画面の履歴を呼び出す
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世界各地にある拠点の時刻や天気も閲覧できる
世界各地にある拠点の時刻や天気も閲覧できる
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アドビが開発したAIRアプリ。離れた事業所にいる社員の座席表が見られる
アドビが開発したAIRアプリ。離れた事業所にいる社員の座席表が見られる
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アドビ システムズのギャレット・イルグ社長
アドビ システムズのギャレット・イルグ社長
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 アドビ システムズは2008年2月27日、2008年度の事業戦略およびRIA(Rich Internet Applications)向け新技術の説明会を開催した。中心的な話題となったのは、正式版を公開したばかりの「AIR(Adobe Integrated Runtime)」と「Flex 3」。AIRを用いたアプリケーションの開発事例として、シャープの経営陣が実際に利用しているという「エグゼクティブ・コックピット」のデモを披露した。

 エグゼクティブ・コックピットは、シャープの各拠点の販売データを65インチの大型液晶ディスプレイに表示し、手軽に閲覧/分析できるソフト。独SAPの基幹業務ソフトと接続し、AIRアプリケーションのリッチな画面でデータを見られる。「既に、シャープの社長室で動いている」(SAPと共同で同ソフトを開発した、サイトフォーディーの隈元章次代表取締役)ものだ。

 デモでは、地域別に販売や在庫のデータを表示する様子が披露された。詳しく見たい個所をクリックすればそれが選択され、詳細なデータが表示される。また別の画面で分析したいときは、画面を完全に切り替える前にその画面の様子をプレビューできる。過去に自分が見た画面の履歴が保存されており、その中から再度見たいものを選ぶことも可能。選択すると、基幹業務ソフトに接続し、最新のデータを取得して表示してくれる。さらに、各拠点の時刻や天気の情報を地図上で見られる。

 従業員の日報も、この画面で確認可能。従来はブラウザーや「Adobe Reader」などを組み合わせて閲覧していたが、今では社員がPDFファイルを特定のディレクトリーに入れておくだけで、経営陣がこのアプリケーションを通じて確認できるようになったという。PDFファイルのメタデータに基づいて、必要な情報だけを抽出して表示するといった機能もある。

 「AIRを使えば、Web APIを通じてインターネット上から情報を取得したり、SAPのシステムと接続したり、PDFと連動したりできる。こうしたことは、AIRでなければできなかった」(隈元氏)。今後は、ビデオ会議機能なども追加する予定だという。

 米アドビ システムズが社内で開発したアプリケーションも公開された。同社は全世界に5000人もの社員がいるが、その中から自分がコンタクトしたい人の情報を手軽に探し出せるソフトだ。検索窓に氏名の一部を入れるだけで該当者が絞り込まれ、所属や連絡先、直属の部下に誰がいるかといった情報が見られる。その人がオフィスでどの席に座っているかを図で確認することも可能だ。

 アドビ システムズはAIRを、2008年度の事業戦略の1つの柱として位置づけている。同社の2008年度のテーマは、「プラットフォーム・プロバイダーとしてのポジションを確立する」こと。「プラットフォームを持つことの重要性には多くのソフトウエアベンダーが言及しているが、実際に持っているところは少ない」(ギャレット・イルグ社長)。その数少ない1社として、RIAやクロスメディア/クロスプラットフォームを用意し、その上でアプリケーションを開発する企業にビジネス機会を提供していくとした。