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写真●ICタグを張り付けたコンテナ<br>Gen 2準拠のUHF帯を採用
写真●ICタグを張り付けたコンテナ<br>Gen 2準拠のUHF帯を採用
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 物流業者のエス・シー・ロジスティクス(SCL)は2008年3月1日、ホームセンター向けの共同配送において、無線ICタグを取り付けたコンテナ(クレート)の利用を開始する。共同配送センターを出入りする際にICタグを読み取ることで、仕入れ元のメーカーや問屋、配送先のホームセンターに貸し出すコンテナの数を正確に把握、その紛失を防ぐ。対象のホームセンターは10社以上の130店舗で、メーカー/問屋は3社。これだけ多くの企業間でICタグ付きのコンテナを利用する例は珍しい。

 共同配送で扱う荷物は月間3万5000~4万個で、そのうち1万5000個程度の荷物をICタグ付きコンテナで配送する(写真)。大型や非定型の商品以外はなるべくコンテナを使う。

 これまで利用してた使い捨ての段ボール箱を減らすことで、環境負荷が下がるだけでなく、コストも削減できる。段ボール箱は材料費の高騰などで、現在は100円弱。1個800円程度のコンテナを10回以上使い回せば、コンテナの方が安くなる。もっとも「以前、コンテナを使ったときは多くが紛失した」(SCLの中野正義社長)が、今回はICタグを使うことで、紛失を防ぐ。どのメーカーや店舗に何個のコンテナをいつ渡し、受け取ったかをICタグで正確に記録し、戻ってこないコンテナの数を把握。長期間滞留した場合は、個別に返還を依頼する。

 利用するICタグ付きコンテナは1万個。リーダーはハンディ型で12台を導入した(デンソーウェーブ製)。UHF帯に対応する「リーダーが1台70万円程度と高価なのが悩み」(SCLの中野正義社長)という。ICタグの単価は約130円。総導入費用は、コンテナ自体の購入費も含めて、4000万円弱である。

 今回の仕組みは07年10月から実証実験を続けており、その結果、実用化のめどを付けた。実験は、経済産業省や国土交通省が推し進める「グリーン物流パートナーシップ推進事業」の1つとして採択。導入費用のおよそ半額が補助される。