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【表1】nForce 790iシリーズと、既に発売済みの780i、750iの主な仕様
【表1】nForce 790iシリーズと、既に発売済みの780i、750iの主な仕様
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シネックスが販売する、XFXブランドのnForce 790i Ultra SLI搭載マザーボード「MB-N790-IUL9」。実勢価格は5万2000円と、サーバー向けでないマザーボードとしてはかなり高い。
シネックスが販売する、XFXブランドのnForce 790i Ultra SLI搭載マザーボード「MB-N790-IUL9」。実勢価格は5万2000円と、サーバー向けでないマザーボードとしてはかなり高い。
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Cooler Master製のESA対応ケース「COSMOS 1010」。
Cooler Master製のESA対応ケース「COSMOS 1010」。
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ESAに対応した水冷ユニット「Aquagate Max」。これもCooler Master製でCOSMOSにぴったり取り付けられる。
ESAに対応した水冷ユニット「Aquagate Max」。これもCooler Master製でCOSMOSにぴったり取り付けられる。
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ESA対応の電源ユニット。Topower Computer Industrial製だ。
ESA対応の電源ユニット。Topower Computer Industrial製だ。
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COSMOS 1010に、マザーボードやCPUなどとESA対応機器を取り付けたところ。
COSMOS 1010に、マザーボードやCPUなどとESA対応機器を取り付けたところ。
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ESAに対応したデバイスの情報を見られる監視ツール「System Monitor」。これは電源ユニットの情報を表示したところ。
ESAに対応したデバイスの情報を見られる監視ツール「System Monitor」。これは電源ユニットの情報を表示したところ。
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見たいデバイスをクリックするとぐるりと回転して情報が表示される。これはグラフィックスボードの情報。動作周波数などが確認できる。
見たいデバイスをクリックするとぐるりと回転して情報が表示される。これはグラフィックスボードの情報。動作周波数などが確認できる。
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ファンの回転数などは、「NVIDIAコントロールパネル」から設定できる。
ファンの回転数などは、「NVIDIAコントロールパネル」から設定できる。
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センサーから得られる温度情報を基にファンの回転数をどう変化させるかなど、複数の設定を登録して切り替えられる。
センサーから得られる温度情報を基にファンの回転数をどう変化させるかなど、複数の設定を登録して切り替えられる。
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 NVIDIAは2008年3月18日、Intel製CPU向けの新型チップセット「nForce 790i Ultra SLI」と「nForce 790i SLI」を発表した。同社製品としては初めてDDR3メモリーとFSB1600MHzに対応したフラッグシップモデルで、従来は外付けチップを使ってサポートしていたPCI Express 2.0をノースブリッジ単体で対応するようにした。3本のPCI Express x16のスロットにそれぞれグラフィックスボードを取り付けて、3次元(3D)画像の描画性能を高める「3-Way SLI」も利用可能だ。

 nForce 790iシリーズは、CPUやメモリー、グラフィックスチップなどを規定以上の周波数で動かす、いわゆる「オーバークロック」のしやすさを売りにしている。nForce 790i Ultra SLIとnForce 790i SLIの違いは対応メモリー。UltraはNVIDIAが推進する「EPP(Enhanced Performance Profiles)」というオーバークロック用メモリー規格の最新版に対応しており、DDR3-2000(1GHzのDDR駆動)のメモリーを利用できる。nForce 790i SLIは一般的な規格品であるDDR3-1333までだ。既存製品との主な違いを表1にまとめた。

電源やケースの温度やファン回転数を監視するESAに対応


 nForce 790iシリーズの特徴の一つに、NVIDIAが提唱する「ESA(Enthusiast System Architecture)」への対応がある。ESAはケースや電源ユニット、水冷ユニットなどのファンの回転数や温度を一括して管理する仕組みのこと。機器側の対応が必要で、PCとはUSBで接続する(USB以外の信号線は不要)。今回、nForce 790i Ultra SLIを搭載したマザーボードとESAに対応したPCケース「COSMOS 1010」(Cooler Master)、水冷ユニット「Aquagate Max」(同)、Topower Computer Industrial製の電源ユニットを試す機会を得たので、その概要をお伝えしたい。

 それぞれのデバイスは通常のPCと同じように組み立てたあと、USBケーブルをマザーボードのピンヘッダーに接続する。準備はこれだけでおしまいだ。ESA対応デバイスからの情報は、NVIDIA製のユーティリティーソフト「NVIDIA System Monitor」で確認できる。例えば電源ユニットなら、各ラインの電流や電圧、電源ユニットの温度が表示される。PCケースの場合は、各ファンの回転数や温度センサーからの値を一覧できる。

 System Monitorがユニークなのは、パーツを3Dオブジェクトで表す点。マウス操作でくるくると回して求めるデバイスの情報を表示させられる。一覧表の方が無駄なく実用的なのかもしれないが、こうした遊び心あふれるユーザーインターフェースは使っていて楽しい。各種の数値は、ダブリクリックすると単独の小さなウインドウとして分離する。System Monitorを閉じてもウインドウは残るので、常に特定の機器の状況を監視できるようになる。このほかSystem Monitorでは、CPUのコアごとの温度や使用率、動作周波数、マザーボードの温度や各バスの動作周波数、HDDやネットワークの読み書きや入出力の利用率などを表示可能だ。NVIDIAによると、ESA対応機器の何を表示できるかは、機器ごとに異なるという。

 このSystem Monitorは、現時点では数値の監視ができるだけ。温度に応じたファンの回転数などの設定は、「NVIDIAコントロールパネル」の「Device Setting」タブで行う。CPUのFSB(Front Side Bus)の速度やクーラーの回転速度、マザーボードの各種バスの動作周波数、メモリーのアクセスタイミングなどと同様に、ESA機器のファンの回転数などを設定できる。今回試した構成では、ファンの回転数を%で指定するほか、温度に応じて回転数をどう変化させるかといった自動制御の設定も可能だった。

 各部の温度表示やファンの制御は、今でもマザーボードメーカーなどがソフトウエアを作り込んでいて十分に実用的に使える。ただ、メーカーごとにユーザーインターフェースがばらばら。ESAは、統一されたユーザーインターフェースで一括して監視、設定できる点が最大のメリットだ。まだ対応機器はほとんど販売されていないが、今後、リーズナブルな価格で登場することを期待したい。